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毎日ブログ

2020/11/30
家族の風景における俺の主張 part7  
 家族間の諍い。片づけの現場でも、「お母さん、こんなモノとっておいてどうするの!」「捨てるよ!」「いいから、ゴミ屋さん持って行って下さい」。この様な現場を多く目にしてきました。
 人が言い争いなどをしている時、脳の後帯状皮質が活発となり、ドーパミン(快楽物質)放出のコントロールが効かなくなることが分かっています。そうするともっと強い刺激を求めて、欲や衝動に突き動かされ、我を忘れた状態になります。そして冷めたとき後悔が襲ってくる。つまり平常心を失っている訳です。
 気が付くと、いつも言い争いをしてしまう。そして後悔をする。けど止められない。そんな時は、このドーパミンが悪さをしているのかもしれませんね。
 ではどうすれば良いか…。最近の脳科学では、他者の幸せを願うや、感謝の言葉を口にするとき、後帯状皮質の動きが低下し、ドーパミンの放出をコントロールする研究結果があります。つまり、利他や感謝というマインドによって、平常心を得て冷静な判断をすることが可能となるのです。
 旦那さんの顔を見ると、ムカムカしてくる。母親と話していると、最後には喧嘩になる。そんな時は、「いつもありがとうね〜」「元気で良かった〜」などの【利他・感謝】をイメージできるような言葉かけをしてみてはいかがでしょうか。
 どうですか?「いつもありがとう」なんて言ったり言われたら、争いにはならないはずです。
 生き物の中で唯一、「誰かの為に!」と生きられるのが、人間なのですから。

2020/11/29
家族の風景における俺の主張 part6  
 私は、家事もしっかりこなす良きお父さんと思われているようです。あるいは、「旦那さんが整理収納アドバイザーだったら、奥さんプレッシャーだね」などとも言われます。しかし、たまにの風呂掃除とゴミ出し、あとはアイロンがけ、これしかやっていません。 
 妻も働いており、私が何にもしない事に対して不満もあるようですが、なんとかやっております。以前の私は、部屋のインテリアなど細部までこだわり、選び抜いて整理をしまくっていました。そしていつしかすべてを自分の思い通りにしたくなり、自己満足の鬼になっていました。
 そうなると、自分も家族も疲れ果て、理想とはかけ離れた現実になって行きます。ある時妻から、「そんなに思い通りにしたかったら、独りで住んだら」と言われた事があります。その言葉で、やっと自分がどれほど無茶を言い、自分の我儘を押し付けていたのかに気が付きました。
 その後、「家庭の主役は妻」とし、妻がやりやすい動線、収納グッズ、レイアウトを考え、リフォームをし、現在に至ります。結果として、他者が入り込めないほどプロ化した家事空間となり、私がやると仕事を増やすということで、100%サポートに徹しています。
 これは今から10年ほど前の話なのですが、なぜあれほど見た目にこだわっていたのかと思います。きっと自分にとことん自信が持てなかったのでしょうね。
 写真は現在の私の勉強部屋(洗濯物干し場)おしゃれ感は微塵もありませんが、愛犬も付き合ってくれ、幸せな気分です。
 

2020/11/28
事業継続力強化計画認定  
 山形県の新型コロナ警戒レベルが、2から3へ引き上げられました。レベル3は感染の広がりが懸念される状態であり、レベル2の【注意】に対し【警戒】にあたります。これを受けて会社としての対応も変化して参ります。しかし、緊急事態宣言が出された今年春とは、対応力が違います。これは、経済産業省より【事業継続力強化計画】の認定を頂いた事によります。
 【事業継続力強化計画】とは、自然災害等に対し、中小企業がそのリスクを認識し、事前対策を施し、初動対応を明確化するための計画であり、これを経済産業大臣が認定するものです。事業継続計画(BCP:ビジネス コンティニュティ プラン)の前段にあたるような位置づけであり、作成難易度の低いものですが、弊社にとってはとても有用に機能させて行くことができると期待しています。
 この計画の中で、アプリを使った安否確認サービスを利用する事にしました。これまでは、携帯電話に連絡網を使って電話を繋いでおりました。しかし繋がるまで次のステップに進めないなど、手間と時間がかかります。その点アプリは便利、他にも作業チームごとの掲示板やカレンダーを作成して情報共有や進捗管理もできる。仕事の上でも大いに役立ってくれそうです。
 コロナや災害がなかったら、このような計画の策定やアプリの活用はずっと後になっていたのかもしれません。世の中、無駄なモノは無いということなんですね。

2020/11/27
家族の風景における俺の主張 part 5  
 今日のお悩みは、妻が衣類を全く整理できないという男性から。聞けばタンスに入り切れない衣類が、その前の衣装ケース、更にはその衣装ケースの上に溢れかえっているとのこと。

 男性は自分のモノはしっかり整理しており、妻の行動が理解できないとおっしゃいます。

 世の男性は、母親を理想の女性として追い求める傾向がある。そしてそれを押し付けてしまう(持論)。

 【奥様は自信を失ってしまっているのでは?】。「私は、あなたの求めているなんでも上手なお義母さんみたいにはなれない」無言の抵抗が衣類に表れているとしたら…。

「いったい、いつ片付けるんだよ!」そんな言葉、掛けてしまっていませんか?

 そこで俺の主張【素敵な服を着て行きたくなるシチュエーションを作って、妻を連れ出せ!】。奥さんは、これでいいやという服を適当に買って、どんどん自分の価値を低く見立てているのではないだろうか。

 だから、ライブでも展覧会でも食事でも、うんとおしゃれをして出かけたくなる状況を作る。そして褒める。

比べられたり、押し付けられたりしてもしんどいばかり。ここは一つ、しっかり受け止めて、自信を取り戻してもらいましょう。そうしたら、「片付けろ」なんて言わずとも、適当に買ってしまった洋服達を手放して行くはず。

「やっぱり、そういう色似合うねー」とか具体的に褒めると、おしゃれのしがいがあると思いますし、お試しあれ。


2020/11/26
家族の風景における俺の主張 part 4  
 男性からの整理相談を頂くことが稀にあります。先日頂いたのは、奥様がお子さんのモノを全く手放せずモノに囲まれて困っているという内容でした。
 男性曰く、お子さんは二人、どちらの子のモノも手放せず、妻は「一度手放したら二度と戻らない」と不安を口にするとの事。男性は妻へのアドバイスとして、「再び使用する確率の低さ」を挙げ、ある程度処分することを勧めるも、取り付く島もないという状況です。
 確かに、男性のアドバイスは正論です。しかし正義・正論だから受け入れられるとも限りません(part3参照)。
 母親にとって子育ては人生をかけた一大プロジェクト。その全てが彼女のアイデンティティとも言えます。だからこそ子育てにまつわるモノは捨てる・手放す事ができない。だた現実的に全てを所有することが無茶な話であることは十分に理解していると思います。焦点はこの妻のジレンマにどう折り合いをつけて行くのか…。
 そこで俺の主張、「夫は、妻の子育を称賛する!」です。私は4児の父として「父親らしいことしてやれたかな」という事をよく考えます。子育てに答えは無いし、自分も未熟である。だから心細さや後悔は必ずある。
 この奥様の中にも、そんな心細さや後悔があるのではないか。そう私は考えます。
 だからこそ夫は、妻に対して子育てへの不満はもってのほかであり、「頑張ってくれてるね」や「元気に育ったね」などの、プラスの言葉をドンドンかけてほしい。そのプラスの言葉で妻が満たされて行くとき、きっとモノへの執着は和らいで行くと信じるのです。

2020/11/25
ゴミだからカッコイイ時代  
 使われなくなったモノの行き先は、①リユース(そのまま使う・修理して使う)②マテリアルリサイクル(資源として使う)③サーマルリサイクル(熱エネルギーとして使う)④処分する(燃やす・埋め立てる)この4種類しか存在しませんでした。
 この常識に対して、①と②の間にリマーケティングというまったく新しい価値を生み出そうとしている企業があります。品川に本社を置く、㈱モノファクトリー様です。同社は、㈱ナカダイという廃棄物処理業者のグループ会社として、「捨てる」と「使う」を繋ぐビジネスを展開しています。
 具体的には、マテリアルライブラリーと称して一般的にゴミとして扱われるモノの中から、素材として面白いモノを発掘、デザイナー等制作業者と繋ぎ、新たな製品として生み出す事業や廃棄に関連した企業向けのコンサルティングなどを行っています。
 ライブラリーを見学させて頂きましたが、太陽光パネルで作られた机や、ゴルフクラブで作られたコートラック、スネアドラムで作られた照明器具などどれも廃棄されたモノを利用して新しい製品が生み出されていました。
 これらの製品には、廃材を苦肉の策でというような間に合わせ感はなく、ストレートにカッコイイ!欲しい!と思わせる魅力があります。ダメージ加工のジーンズをカッコイイと感じるように、ゴミだからカッコイイという価値感が常識となる世の中がすぐそこまで来ているのかもしれません。
 


2020/11/24
家族の風景における俺の主張 part 3  
 夫婦間の悲劇はまだ続きます。今日は、「妻は解決を求めていない問題」について主張してみましょう。夫は余程の事が無い限り、妻に相談をする事は無いと思います。夫も誰かに聞いてもらいたいことや、悩みごとはあります。しかし、あれこれと細かい説明をして理解してもらう事を思うと億劫。や、心配をかけたくない、嫌な気分にさせたくないという理由からです(多分)。
 では妻たちはどうかというと、ちょっとしたことでも聴いてほしい。とにかく聴いて欲しいのです。夫は妻のその相談事に対して、ジェントルマンシップを発動。正論をグイグイ押し付けたりして、これをなんとか解決しようとしてくる。
 これは悲劇としか言いようがない。実は妻たちは相談事について、これを解決してほしいなどとは微塵も考えていないのです。「ただ聴いて欲しい」だけなのです。結果、夫に対し、妻たちは「そうじゃないんだけどな〜」と相談したことを後悔し、分かってくれない…。となる。
 夫たちが気が付かなければならないのは、妻の相談事は解決を求めているのではなく、共感を求めているという事。解決を求めない相談というのは男性には理解しがたいことなのですが、夫婦というのは、違いを理解して行く間柄なのでしょう。
 かくして、俺の主張。夫たちよ、もう一段大人になって、聴くに徹するべし!。
 
 
 

2020/11/23
家族の風景における俺の主張 part 2  
 俺の主張はまだまだ続きます。「休みの日ぐらい料理してほしいな〜」発言。妻のこの発言を真に受けて?夫も「何を作ろうかな〜」と考えます。お父さんも少しはできるぞアピールもしたいし…。というわけで、冷蔵庫をガサゴソ、アレが足りないな〜ちょっと買いに行く。男たちは普段、外で美味しいものを結構食べている。だからうんちくは少々ある。その分無駄に凝ってしまうのです。
 そして、迎えた夕食、ドヤ顔の父。引きつり笑いの妻。
 妻側の言い分。「冷蔵庫のあれ使っちゃったの。献立の予定狂うわ〜」「ゲ!レンジ周りに油がはねまくってる。掃除が大変なんだけど…」「只々うんちくがウザイ…」まあこんな感じですね。
 ここで、夫側が理解しなければならないのは、妻側の「料理をしてほしい」とは、「上げ膳、据え膳を望んでいる」のではないという事。きっと妻たちは「少し手伝って欲しい」「ちょっと気にかけて欲しい」という気持ちをこの言葉に乗せているのであろうと感じます。
 ですから、献立や料理の主導権は妻に、コメを研ぐとか、テーブルを拭くとか、買い物に付き合う等の補助的な行動を夫が全力でやるのが良かろう。そう私は主張したい。
 きっとそういうのは、夫が気が付いてあげるしか手立てはないのだと感じます。妻たちは案外リクエスト下手な気がする…。
 

2020/11/22
家族の風景における俺の主張 part 1  
 夫の行動に対し妻がイライラしていることをよく耳にします。かつ、私もその渦中にいると認識しております。そこでご機嫌を取ろうと、妻に「手伝うよ」なんていったら更にイラっとされる。今回はそんな不器用な夫たちが何を考え家庭での暮らしをしているのか、「俺の主張」と題してお伝えします。
 俺の主張①「ちょうどいい時に話しかけてくる」。妻がよく言う「私の話全然聞いてない」発言ですが、夫側にも言い分があります。これは多くの善良な夫たちが口を揃えて言っていることですから、エビデンスがあります。
 妻が決まって大事な話をするのは、夫の最大の関心事である野球結果などをテレビで見ている瞬間である。「なぜ今、切り出してくるの?」なんですね。そこで、テレビの音量を上げ、生返事をする訳です。
 これに対し、妻側の主張もヒアリングしています。妻側は、いつ話そうかな、いつ話そうかな、とタイミングを伺っています。あの人、何か忙しそうにしている。アレ急に静かになったぞ、今だ。と話を切り出した瞬間が、野球情報のタイミングであった…。
 夫婦の間にはこんなロミオ&ジュリエット的な悲劇が日々繰り返されているのです。
 まあコーヒーでも淹れて、仕切り直ししましょうか。本日はいい夫婦の日。

2020/11/21
一年の締めくくりを美しく part 4  
 よく師匠が言っておりました。「どうしたらおいしいコーヒーを淹れることができるのか、凝りに凝った時期があったけど、結局は誰と飲むかなんだよなー」と。コーヒーがおいしい。コーヒーを飲むひと時に癒しを感じる。コーヒーを通じて相手との時間を愉しみたい。相手においしいコーヒーを淹れて喜んでもらいたい。そうするためのカップ等を選ぶのが楽しい。コーヒーを飲むという行為には、コーヒーの味以外にもこのように様々な喜び・愉しみがあります。
 コーヒーを環境と置き換えると、心地よい環境を愉しむ。心地よい環境の中で相手との時間を楽しみたい。相手が心地よいと感じる環境にしたい。そんな環境にマッチしたインテリアを選ぶ・考える時間が楽しい。環境を整えて行くことを通じて得られる喜び・愉しみとはこういったものがあるのでしょう。
 どうでしょうか、環境を整える事を義務的なこと、嫌なこと、面倒なことと感じる方もいらっしゃるかもしれません。しかし、自分のため・誰かのため・誰かとの時間のためと拡げて行くと喜び・愉しみがより大きくなって行きます。コーヒーも環境も感動を分かち合う事に価値があるのではないでしょうか。
 一年の締めくくりを美しく、そんな気持ちで整えた環境なら、新しい一年はより素敵なものになって行くことでしょう。
 写真はアンカーズ事務所エントランス。イカツイ男たちの癒しになれば幸いということで。
 
 

2020/11/20
一年の締めくくりを美しく part 3  
 part1では簡単に始めるための方法であるフロー大作戦、どこから始めるかはpart2で玄関とお伝えしました。そして始めたお片付け・お掃除。下駄箱の中身を全部出して…と頑張っていると発生するのが、どう捨てれば良いか分からない問題です。玄関等で特に見かけるのは、DIYで余ったペンキ・シンナー。ガーデニングで余った農薬(液体)。通常自治体ではこれらのモノは収集しません。では、どうやって捨てるの?となりますよね。余るほど多量に買わないというのは大前提ですが、捨てなければ前に進まない。 
 本日は、一般家庭から排出されるこれら難捨物の捨て方についてご紹介します。①ペンキ・シンナー:少量の場合は、火の気のない風通しの良い日陰でウエス・ペーパータオルなどで拭き、揮発させます。臭いがなくなったら揮発完了という事で、燃えるゴミへ。多量の場合は残塗装処理剤というものがホームセンターなどで購入できます(ニスも可)これを使用して固める。②農薬(液体):粒状の場合は、自治体によっては可燃ごみで廃棄できる場合があります(お住まいの自治体にご確認下さい)。液体の場合、多量にあるととても厄介です。まずは販売店に問い合わせる。販売店で引き取ってもらえるケースもあります。(ホームセンターでの引き取りは難しいようですが、どの様にすればよいか詳しく教えてくれます。)
 悩んでいる時間がもったいないので、処分方法が分からないモノに関しては、お住まいの自治体に問い合わせて下さいね。
 懐かしの明星が出てきたらラッキーという事で。

2020/11/19
一年の締めくくりを美しく part2  
 先週の土日、山形鶴岡ではこの時期には珍しく天候に恵まれました。冬を前にして穏やかな週末、そして迎えた燃えるゴミの日。ゴミステーションには、一年で最もゴミの量が増える8月を上回るゴミが排出されました。その多くは片づけゴミと剪定枝です。最近では、プロ用の工具を使ってタンスなどを細かく解体していらっしゃるお客様も多く、その様なゴミも目立ちました。
 昨日のpart1では簡単なお片付け・お掃除の始め方であるフロー大作戦をご紹介しました。今日は「どこから?」についてお伝えしましょう。トイレの神様のトイレかな?みんなが集うリビング?いやいや、一日の1/3を過ごす寝室では?。
 アンカーズがおススメするまず始めるべきお片付け・お掃除スポットは、断然玄関です。玄関はオフィシャルとプライベートの境であり、家の顔とも言えます。そこがモノで溢れ、臭くて、ジトっとしていて、埃だらけ…なんてあり得ません。(顔に鼻くそをつけて歩いていたら、どんな美人であってもドン引きするのと同様。)
 理想は、玄関に出して置くのはツッカケ一足レベル!。part1では棚の中のモノはそのままとしましたが、シューズボックス内の靴等は全て出して見直しましょう。ボックス内の清掃もお忘れなく。そうすると、靴もピッカピカにして新年を迎えたくなりますよね。
 素晴らしい年にならない訳がない。ぜひ玄関ピッカピカ作戦トライしてみましょう。
 

2020/11/18
一年の締めくくりを美しく part1  
 2020年も残り40日余り!一年の締めくくりを美しい環境で迎えられたとしたら、来年はもっと素敵な年になりそうですよね。しかし、さあどこから始めようか?と考えると気が重くなる…。
 今回は、お片付け・掃除が勝手に始まってしまうという魔法の導入法をお伝えします。これは、モノを動かす事だけにフォーカスをしたとってもシンプルな方法です。
 フロー大作戦とでも呼びましょうか(気の流れを生み出して行くイメージで)。この作戦では、とにかく床や棚の上(引き出し等の中はそのままで良い)にあるモノをすべて動かして行きます。そうすると、①動かすスペースの確保や、移動の際の効率を考えて、床置き等モノがググっと減ります。②実際に動かすと、タンスと壁の間に挟まっている紙袋がドサッと出てきたり、食器棚の上に置いたあった昔のカレンダーや粗品のタッパーが落ちてくる。又は、壁の間の埃やカビやクモの巣を目の当たりにする。そうなるったら、片づけや掃除をせずにはおられない。③中身が入ったままなので、重くて移動が大変、こんなに食器要るの?や、これをここに入れておく必要ある?など、中身の確認までしたくなります。
 進め方としては、①場所を決める。(リビング・寝室・玄関など、まずは一か所から)②棚の上や家具など可能な限り移動する。(そのお部屋内で)③粗除塵(シーツをかけるなどの養生し、大まかな埃取り)④掃除機をかける⑤床や棚板の乾拭き・水拭き⑥家具・モノ等元の位置に戻す。⑦引き出し等中身の整理。(気になったら始めて下さい)
 進めながら多くの気づきが得られるフロー大作戦。気合は要りますが、旦那さんを巻き込んでぜひ!

2020/11/17
「もったいない」と感じるゴミ達 part4  
 今日もなじみのお客様(80代女性おひとり様)よりお電話を頂きました。「また、お片付けして下さる?」。「はーい、先ずはお見積りですね〜」と私。伺うと、ご婦人達4人で井戸端会議の真っ最中。聞けばどなたも、80代おひとり様。毎日こちらのお宅に集合して、おしゃべりをしてらっしゃるとの事。「皆で助け合って、暮らしてるのよ〜」とお元気そのものです。
 結果的には、いらしたすべての方のお家のお見積りをし、後日お片付けに伺うことになりました。皆さん口々に、私が死んだら云々とよく仰る。自身の体の衰え等をリアルに感じながら、生前整理を前向きに捉えておられるようです。
 どのお家も清掃が行き届いており、頭脳明晰(大統領選についても言及)。嫁いできて六十年以上になるこの町のことや、昔話を伺っていたら2時間弱お邪魔しておりました。
 不要物として処分したいモノは、写真のおかもちであったり、重箱やお膳や火鉢など。釘を使わない、職人が一つひとつ仕上げた逸品です。骨董品として価値があるのでは…と思われがちですが、残念ながら骨董と呼ぶにはまだ新しく、取引には至りません。
 逸品もそうですが、この町や家の昔話を伺うに連れ、この方が生きた歴史や記憶が失われてしまうであろうことについての寂しさが募ります。
 私たちは最終ランナー、アンカーズ。大げさな話ではなく、クライアントの人生も笑顔で受け止めつつ業務にあたる日々です。
 
 
 
 

2020/11/16
「もったいない」と感じるゴミ達 part3  
 タオル・毛布・肌着・缶詰・石鹸・洗剤…。これらは高齢者(後期高齢者)のお宅で整理作業中によく見かける未使用品。そしてその総称は、【頂き物】です。未使用品ですが、タオル・シーツは、赤く変色(カビ)していますし、食べ物に関しては賞味期限が切れています。缶詰であっても、缶が錆びていたり、膨らんでいるものもあります。洗剤は湿気で塊となっていますし、石鹸も包装や箱がカビています。結果、残念ながら捨てるという選択肢に至るわけです。
 なぜこうなってしまうのか。①高齢者は捨てるという行為がとっても苦手。包装紙一枚、捨てる事に罪悪感を感じています。②無い物はない。基本的に無くて困る物などありません。あるとしたら無くなったらどうしようという大きな不安を抱えています。③贈る側は贈られる側の状況をリアルに考えていない。捨てられない・無い物はない・無くなったらどうしようと考えがちの高齢者に物を贈る・送る。その結末はオーバーフロー。廊下に、ベッドサイドに、玄関に、使われぬまま溢れ出しています。
 大正14年生まれ、一人暮らしの女性が仰っていました。「毎年彼岸になると息子が桐箱に入った線香を送ってくる」。「いい息子さんですね」と私。「とんでもねぇ、去年送ってきたのがまだ無くならねぇ」「線香は要らねえから、たまには顔見せに来いって思っとる」と女性。
 高齢者へ物を贈る・送る際は、自己満足にならぬよう気を付けたいですね。

2020/11/15
【これはもったいない】と感じるゴミ達 part2  
 アンカーズに運び込まれてくるゴミ達を見ていると、このアイテムはどうして不要物、つまりゴミなったのかな〜と考えてしまいます。昨日は修学旅行で使用されたキャリーバッグの悲しい末路についてお伝えしました。本日「もったいないなー」と感じてしまうゴミ達は【健康器具・美容器具】です。
 彼ら・彼女らは、ほぼ毎日運ばれて来ます。ルームランナー・ステッパー・座椅子タイプ・自転車タイプ・乗馬タイプ・ブルブル振動タイプ・美容器具は足をケアするモノが多いようです。皆さん、体を鍛えたり・美しさを保とうと頑張っておられる。にしても、ゴミになる率高すぎやしませんか?
 なぜゴミとしてしまうのか?①邪魔 確かにスペースをかなり取ります。②インテリアとマッチしない おしゃれ感は有るとは言えません。③使っていない そういう事です。今年こそはと、一念発起して器具は買うのです。がしかし、買っただけでは理想のボディーは手に入らなかった…。
 ただ一番怖いのは、例えばハンガーラックと化した健康器具なりを横目で見ながら、「私って駄目ね」なんて自分を責めてしまうことでしょう。そうするくらいだったら、サッサと捨ててしまった方がよっぽど健康的ですね。
 さあ、埃の溜まった健康器具で不健康になるくらいなら、思い切って整理してみませんか?。空いたスペースでもっとワクワクする事を始められるかもしれませんよ!
 

2020/11/14
【これはもったいない】と感じるゴミ達 part1  
 ゴミ処理もできるお片付け屋さん、それがアンカーズ。という事で、日々運び込まれてくるゴミ達を見ていると「これは買うべきではない」とか、「しっかり選ばなくては」と感じることがあります。
 特に見かけるのはこれですね。「皆が持って行くから」と買った?修学旅行用キャリーバッグ。いつの頃からか、中学校の修学旅行はキャリーバッグで、という意味不明な光景が常識となった山形県です。こういった修学旅行で使われたであろうキャリーバッグはすぐ壊れてしまうのか、成人すると使わないのか、見た目はとてもきれいなのに、バンバン捨てられているのが現状。
 うちの娘達も修学旅行にキャリーバッグを持って行きたがりましたが、「大人になっても使えるボストンバッグにしなさい」と諭しました。皆が持っていると自分も持ちたくなる訳ですが、すぐゴミにしてしまうなんていうのは、修学旅行の教育の趣旨に反してしまうのでは…と感じてしまいます。
 コロナの影響というのもあってか、キャリーバッグは修学旅行用に限らず、大型のモノもよく見かけるようになりました。そんな古びたバッグ達を見ていると、どこに旅して来たのかお話を聞いてみたいものだ、などと考えてしまいます。
 ともあれ晴れの日にこそ、お気に入りのアイテムを持って行きたいものです。
 
 
 
 

2020/11/12
収集困難を極めた家財たち  
 先日20年間お世話になったトラックが、アンカーズを卒業して行きました(写真)。H12年2月15日入社、走行距離は294328kmに及びました。クレーン付きのトラックは主に建築現場のゴミコンテナ設置回収で使用していました。意外かもしれませんが、このクレーン付きトラック、お片付けの現場でも活躍しています。
 主には、大型の家財を運び出すときに使用されるのですが、まあこれが大変な作業です。今回はクレーンを使って室内から排出したという収集困難物をご紹介しましょう。
 第3位 金庫 これは事務所で使用していた物を頂いたという事で、中型冷蔵庫ぐらいの大きさ。それが、ま〜重いのなんの、加えて暗証番号が分からず扉が開きません。カギ開けのプロに依頼したものの、業務用の特注品という事でお手上げ。最後にはアンカーズがガスで扉を焼き切り漸く解除。そして注目の中身は…、古い写真数枚!皆でズッコケてしまいました。(後日鍵屋さんから請求書が来たというおまけ付き。)
 第2位 設計事務所で使っていたA2対応プロ用コピー機。こちらは一般家庭2階のお部屋で使用しており、その後隣地に建てられた住宅に阻まれ、搬出はギリギリのスペース。室内で限界までバラバラに解体した後、クレーンで排出しましたが、冷や汗ものでした。
 第1位 小学校で使っていた戦前に作られたグランドピアノ。なんでそんな物がリビングに?という驚きが隠せませんでしたが、縁側に排出するためのステージを制作し、やっとの思いで吊り上げました。
 お気づきですよね。全て業務用かつ頂き物。もったいない、まだ使える、高かったといっても、そういった物は一度入れてしまうと、手に負えなくなることがあります。やはりプロ仕様にはプロ仕様たる所以がありますので、招き入れる際は慎重に検討してくださいね。
 

 

2020/11/11
整理の処方箋をどうぞ  
 私は物心がついた頃から毎年、足の指の酷い霜焼けに悩まされております。鶴岡では例年11月中旬頃に初雪が降るのですが、決まってその頃から症状が出始め、ゴールデンウイークぐらいまでの半年間続きます。それは酷いもので、足の指全てが内出血を起こしたような状態になり、歩くのもやっとという有様。
 今年は意を決して、そうなる前に皮膚科に行きました。診察室に通されるとお医者さんは、私に靴下を脱がせて、「どこが霜焼けなんですか?」と仰る。私は「これからなるんですけど」と苦笑。先生はやや呆れ顔で一言「霜焼けの症状が出てから、来てくださいね」との事。つまり、霜焼けを予防する薬はないのだそうです。
 整理収納というのは、予防という視点でも有用です。転倒・忘れ物・無駄な買い物。整理が進むとお掃除も捗りますので、埃やカビの発生を防ぎ家族の健康。そんな環境においては気持ちも穏やか、心の健康。そうなると交通安全や商売繁盛・夫婦仲良しと、人生思いのまま!ではありませんか?
 でも、基本的なルールや進め方が分からない…。心配ご無用です。アンカーズのセミナールームでは実践経験も豊富な講師陣より、整理について学ぶことができるセミナーを開催中です。11月は15日(日)10時〜 生前整理アドバイザー2級認定講座生前整理アドバイザー講座申込、23日(日)10時〜 整理収納アドバイザー2級認定講座整理収納アドバイザー講座申込を開催します。
 少人数開催ですから、プライベートなお悩みにもアドバイスが頂けるかも!、ご参加お待ちしております。

2020/11/10
心もスッキリなホテルSUIDEN TERRASSE  
 Casa BRUTUSに取り上げられるなど、注目を集めるホテル、スイデンテラス。この度、宿泊することが叶い、あまりにも素晴らしかったでので、紹介させて頂きます。
 スイデンテラスは、「地域の魅力をプロデュースし、世界からの目的地になる」をミッションとして2018年鶴岡に開業した、田んぼに浮かぶホテル。設計は坂茂建築設計、客室119室、延べ床面積7,500㎡という日本一大きな木造のホテルです。
 客室に加え、2,000冊が収蔵されるライブラリ、地元食材を活かしたレストランや酒BAR、スパ&フィットネス、会議室なども完備。女性専用の露天風呂では田んぼと湯舟が一直線に重なる絶景を望めることができます。
 宿泊して私が感じたのは、①香りが違う! 木の香り、革の香り、器の竹の香り、そんな素材の香りを愉しむことができ、アロマ・水田・自然の香りが優しく包んでくれ、リラックスすることができます。②とっても静か! GoToトラベルという事もあって、満室、しかも子供連れ多しということでしたが、広大な敷地に贅沢な空間の館内においては、物音一つしませんでした。だから、仕事もはかどるはかどる。③月山のを望む風景が時間を忘れさせる。ライブラリやレストランから望むことができる、山形を代表する山、月山。これを水田の水面と共に望む風景は、時間が止まっているかのように感じさせてくれ、心が洗われるようでした。
 ということで魅力は尽きませんが、心もスッキリなスイデンテラスおススメです!スイデンテラスHP
 
 
 
詳しくはこちら
2020/11/09
生きることについて考える終活 part3  
 終活の答えは一つでは無い。答えはクライアントの中にある。それを引き出すのが、私たちの役割だと気が付いた時、終活というものへの理解が大きく前進してゆきました。
 おとなの週刊現代最新号【ひとりで生きるための準備】では様々な方のそれぞれの終活が記されております。料理の鉄人などで活躍した道場六三郎さんは、5年前に妻を亡くし、晩年食が細くなってゆく奥様に対し、工夫して口元に料理を運ぶ中で、料理人になって良かったと感じることができました。【ひとりで生きるために、「残された二人のとき」を大切にする】とかけがえのない記憶の断片が、生きる糧になることを綴っております。
 道場さんは奥様に認知症の症状が出るようになった事で、これまでの関係を改め「日本一の夫になる」と決心し、奥様との最期の時間を大切に過ごされました。
 また、元プロボクサーでタレントのガッツ石松さんは、ひとりで生きて行く際、過去は大きなしがらみになる。過去の肩書きやプライドに囚われ、引きずられていると大団円を迎えることはできない。虚栄心を捨て、今を生きる自分を認めることが大切だと語っています。
 ボクサーとしてのアジア人初のタイトルに輝き、役者としてもハリウッド映画に出演した氏にとって、過去の栄光と現在を比べると、全く異なった世界なのでしょう。力んで生きるより、今の自分を褒めるという氏の生き様に、この心境に至るまで葛藤と本当の強さを感じました。
 その他にも様々な終活が紹介されていますが、共通して言えるのは、「今を如何に大切に生きるか」という点に尽きます。おとなの週刊現代、ぜひ参考にしてみて下さい。

2020/11/08
生きることについて考える終活 part2  
 昭和40年、日本男性の平均寿命は67歳であり、100歳以上の人口は全国で男女合わせ198人でした。それが現在では男性の平均寿命81歳、100歳以上の人口は男女合わせ8万人です。更に核家族化が進んだこともあり、夫婦だけの時間であるセカンドライフは10年以上延び、介護を必要とする期間は男性で8年、女性で12年です。
 豊かになる事で寿命が延び、自立した生計を立てることが可能となった現代においては、これまでは考えなくても良かった、一人で生きて行くことそして、自身の死について向き合わねばならなくなりました。
 だからそこ終活とは、死を見つめながら、どの様に生きるのかを問う活動でなければならないのです。
 昨日part1でお伝えした、妻に先立たれた男性からの「妻のモノにいっさい手を付けることができない」という質問に対し、私は、「奥様の所有物全てに思い出があるわけではないと思います。スペースを決めそこに入る分だけを吟味してみて下さい」この様にお答えしていました。これを聞いて手を動かせるのであれば、何も悩むことはなかったでしょう。
 現在の私は、この問いに対し「奥様とはどんな思いでがありますか?」という様な質問を2・3し、お答えとしています。これは答えとはこちらが示すものではなく、クライアント側が持っているものだというコーチングの考え方に触れたことで生まれました。
 終活の答えは、一つでは無く、答えはクライアントの中にある。そのことに【俺の終活(※俺の終活制作裏話インタビュー)】を制作する過程で、気が付くことができたのです。
 part3につづく

2020/11/07
生きることについて考える終活 part1  
 毎回興味深い切り口の週刊現代別冊おとなの週刊現代。最新号のテーマは、【ひとりで生きるための準備】。今回は連れ合いを喪くした後の様々な人生ドラマが描かれており、特に、男性はどう生きるのかという点にフォーカスされていた事も、これまでに無い視点ではないかと感じました。(かなりおススメです。)
 8年程になるのですがアンカーズでは、お片付けと終活を結びつけた講座を開催してきました。当初は大々的にチラシを打っても参加者2名といった講座でしたが、最近では100名以上の参加者で開催する事も多くなっており、地方でも終活の大切さを理解して頂けているという手応えを肌で感じます。
 ただ、参加者の98%は女性というぐらい男性は少数派。しかし講座が終わって、後片づけをしていると決まって質問にいらっしゃるのは男性です。聞けば、妻に先立たれ、「妻のモノにまったく手を付けることができないが、どうしたらよいのか」という切実な質問でした。(男性からの質問は、ほぼこの一点といっても過言ではありません。)
 この問いに対し、遺品整理の現場で男たちの辛さを目の当たりにし、単なる整理術で解決することのできない難しさを重々感じていましたので、何と答えてよいのかと、忸怩たる想いでおりました。part2に続く

2020/11/06
アンカーズの、【シニアあんしん整理お掃除サービス】って何?  
 お問い合わせで多いのが、ハウスクリーニングできますか?というものです。私たちはハウスクリーニングは行っておりませんが、整理お片付けサービスというものをご提案しています。これは【お片付け・清掃・除菌・整理】をパッケージにしたもので、主にシニア向けのサービスです。その名も【シニアあんしん整理お片付けサービス】
 このサービスは、シニアの方がご自身で依頼というよりは、ご家族、それも遠方のご家族からのご依頼が大多数です。コロナ禍においては、関東方面から実家への帰省を控えているなどの事情で「実家が心配だから、お願いしたい」というご依頼も増えています。
 ではハウスクリーニングと何が違うのか、決定的に違うのが目的です。ハウスクリーングは、キレイにすること、住宅なりを長持ちさせることを目的としているのに対し、アンカーズの整理お片付けサービスは、シニアの方の安全・衛生的な暮らしづくりを目的としております。
 高齢者の住宅では、オムツなどの大量購入やポータブルトイレ・介護ベッドといった介護用品で空間も狭く、モノのため込みも見られますので、基本的にはモノが多く行動動線の確保もままならない状態。そういった環境において、体や認知機能が衰えつつある高齢者においては転倒等危険がいっぱいです。
 (今や転倒で亡くなる方は、交通事故死者数の2倍)
 どんな暮らしをしていて、どこに危険があるのか、どこを衛生的に保たなければならないのか、これらに重点を置き、高齢者の生活環境を安全で衛生的な空間に変えて行くサービス。それが【シニアあんしん整理お片付けサービス】なのです。シニアあんしん整理お片付けサービス

2020/11/05
パソコンの処分ってどうしたらいいの?  
 バックアップ用に…まだ動くし…といつまでも家の中に置いてしまいがちのPC。データの消去も気になるし、どう処分したものかとお悩みの方も多いのではないでしょうか。
 パソコンは、製造メーカーが回収し再資源化する仕組みがあります。【PCリサイクルマーク】の付いたパソコンであれば、処分時の費用負担はありません。
 自宅で使用していたPCの処分について、どの様な流れで進めて行くのかお知らせします。①回収申し込み:廃棄するPCの製造メーカーHPから申し込む。②郵送伝票取得:製造メーカーから「郵送伝票と手順書」が送られてきます。③郵便局に依頼:郵便局へ伝票と共にPCを持ち込むか、自宅での引き取りを希望するか連絡する。段取りとしては以上です。(※家電量販店や自治体でも受け付けている場合もあります)
 ハード的な処分は至ってシンプルですが、問題はデータですよね。メーカーではリサイクルにあたり、自己責任で消去してくださいとしております。
 メインはデータが記憶されているハードディスクをどう扱うか、という点だと思います。データ消去用の専用ソフトもありますが、久々に電源をいれたら、起動しないなどという場合もあると思います。そういった時は物理的に破壊する方法が確実です。ハードディスクを本体から取り出して、ハンマーで叩く、あるいは円盤の部分をドリルで穴を開ける等が簡単ですね。
 アンカーズでは、ハードディスクの物理的破壊のご依頼も承っております。(数千円ほど)遺品整理などで、データを消去したい場合などはご相談下さい。
 会社で使用していたPCや自作のPC等、詳しくはパソコン3R推進協会のHPに記載があります。チェックしてみて下さい。
詳しくはこちら
2020/11/03
大切なモノを大切にする生き方 part2  
 メルセデス・ベンツ190E、発売当時はベンツの中で一番小さいモデルでした。しかし、契約容量15Aの慎ましい暮らしぶりと似つかわしい感は否めず、「この190Eをお前に乗ってもらいたい」と言うご主人は、いったいどんな人物なのだろうと、興味がどんどん湧いてきました。
 そこから、ご主人の昔話を伺うこととなります。掻い摘んで言うと、炭鉱夫として現役時代を全うし、母親から教えられた、「安物買いの銭失いはするな」という言葉を生涯大切に生きてきたとの事。
 そして190Eは、「その時、自分が出せるお金で買える最高の車だった」「安物買いの〜という母の言葉は、私のモノを選ぶ時の基準」「高いとか安いとか、偉いとか偉くないではなく、大切なモノを大切にする生き方に価値があるんだよ」と教えて頂きました。
 ご依頼の仕事は後日30分程で終了しましたが、ご主人より「190Eはお前にやる」とその後何度か連絡を頂きました。憧れの車でしたし、正直かなりグラッときましたが、片付けのプロとして受け取れない旨をお伝えし、現在に至ります。
 あれから10年、ご主人はもうご存命ではないかもしれません。名車190Eは結局どうなったのか…
 その後、整理収納を学び、生業とする中で、ご主人がおっしゃられた「大切なモノを大切にする生き方」こそ、私たちが届ける整理収納のゴールの一つであると感じています。
 
 

2020/11/02
大切なモノを大切にする生き方 part1  
 もう10年ほど前の話です。80代とおぼしきご夫婦の戸建てのお住まいに、お片付けの見積もりに伺いました。きっとモノが多くてお困りなのだろうと覚悟して伺ったのですが、中に入るとガランとして、モノはかなり少なく、神社の様な佇まい。私は前職で電気工事の仕事をしていたのですが、このお宅の契約アンペア数が15Aと知り、かなり驚かせられたことを覚えています。
 ご依頼の内容は、不要物数点を処分してほしいとの事でした。ご主人が天を指さして「そろそろあっちに行かなきゃならんからな〜」と笑顔で仰います。奥様はただニコニコしておられました。
 収集の日程を決め帰り際、ご主人からそうそうとガレージに案内され、これもどうしようかとご相談頂いたのが、メルセデス・ベンツ190Eの処分でした。この車、僕は名車中の名車だと思っております。設計は多分東西ドイツ時代のものだと思いますが、車が走る事をストイックに突き詰めた車だと雑誌で読み、高校生の頃から憧れていました。
 当時発売から20年は経過していたと思いますが、関東に住む息子さんは興味がないし、そんな古い車要らないと言われたと少々寂しげでした。私とご主人は190Eの素晴らしさを語り合い、最終的には「そんなに好きならこの車、お前に乗ってもらいたい!」と車のキーを差し出して来られたのです。
 part2に続く

2020/11/01
「死後事務委任契約」ってご存じてすか?  
 「死後事務委任契約」遺品整理講座でも特に質問されることが多い事項です。これは一人暮らしで、頼る親族が(海外にお住まいで等)近くにいない場合等、自分の死後手続きを、然るべき人を定め生前依頼するための契約です。
 事務手続き以外にも、遺品整理や、最近ではPC・スマホにあるデータを消去してほしいというご依頼など、死後の手続きに対する要望は多岐に渡ります。
 依頼先としては、特に取り決めはありませんし、知人でも可能ですが、司法書士・行政書士等、専門家へ依頼することもできます。
 整理の現場でシニアの方が仰るのは、「家族に迷惑をかけたくない」という切実な想いです。人生の最終ステージを迎え、体力的にもままならない状況。少しでも穏やかな日々を暮らして欲しいと願うのですが、そのためにはこういった備えも必要だと感じます。
 遺言書に細かに記載するという事もできますが、付言事項となり法的な実効性は無いとの事。更に、遺言書では死後直後の対応は難しくそういった意味でも死後事務委任契約は有用です。
 契約は口約束でもよいとされていますが、委任者と受任者間で、公正証書として書面で交わされる方が間違いがないと思われます。
 アンカーズでは士業の方のご紹介も可能です。ご活用下さい。