10月から4回コースで開催してまいりました勉強会。今日はその最終回、装いと所作についての講座がありました。装いというのは自分の内面を映し出す鏡。これがお片付けにおいてではお部屋に変わります。お部屋はみんなから見られるという事は有りませんから隠すことができますが、装い・ファッションというのはそれを着て公衆の面前に出て行く必要があるので隠せない、だから怖い。
という事で、その装いのいろはそして、装いも含めて醸し出されるオーラについてお話して頂きました。やはりですね、今の自分より先の少し上のイメージ、理想としている私がしているであろう装い・ファッションを身に纏う事で自分をステージアップさせて行くという考え方、こちらの提案というのがありましたが、私も全くの同感でした。
そして所作では、「なぜ日本の作法の中でお箸は左側を向いて横に置かれているのか」について考えました。普通の考え方では、右利きの人が取り易い様にというものではないかと思うのですが、これが全く違うのです。
「天子は南面する」という言葉があります。これは天子(天皇)は北を背にして座り、南面するとい意味です。天子が南面する時、その左側というのは東にあたります。その東というのは、そう太陽が昇る方角。
箸が左を向いているのは、太陽のエネルギーを頂いて食事をするという意味が本来備えられていたのです。また横に置くのは鳥居の様な神域との境界を表し、また箸の反対側が細く削られている箸などもありますが、これは神様が頂く所という考え方があり、神様と共に頂きますという姿勢がここに示されているのです。だから「逆さ箸」はマナー違反。逆側は神様が使う神聖なモノなのです。
また、日本では食器というのは基本は木製、だから熱を通さない、だから器を手で持って頂く作法になりました。西洋では金属や磁器など熱を伝えやすい食器ですから皿を持ち上げたりせず、スプーンなどを使用する。そこには神域という考え方は有りません。
日本以外の国の作法ではカトラリーは単なる道具、日本では「神人共食」の上での儀式的な要素があるという事を学びました。知ることでマナーに隠された本質をすることができ素晴らしかったー。
写真は一緒に学んだ仲間と講師人との集合写真です。