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毎日ブログ

2026/11/03

秋も深まり、朝晩はすっかり寒くなった。

 

そんな季節の変わり目に、腕時計のベルトを金属ブレスレットから革ベルトに交換してみた。

 

今回交換したのは、昔風のパイロットウォッチ。

 

革ベルトは汗や湿気に弱いので、汗ばむ夏場よりも秋冬の方が使いやすい。季節に合わせた、ちょっとした衣替えである。

 

しかし、この腕時計のベルト交換という楽しみは、実に奥が深い。

 

革の質感や色、ステッチの有無や色。金具の素材や形状、一般的な尾錠にするか、着脱しやすいDバックルにするか。

 

革だけではない。ナイロン製のNATOストラップという選択肢もある。

 

組み合わせを考えれば、楽しみは無限に広がる。

 

ただ、一つ残念なことがある。

 

それは、私の所有する腕時計が、すべてラグ幅が奇数だということ。

 

ラグ幅とは、腕時計本体にベルトを取り付ける部分の幅のこと。一般的には18mm、20mm、22mmといった偶数サイズが多く、奇数サイズはベルトの選択肢がぐっと少なくなる。

 

欲しいベルトを見つけても、サイズがない。

 

そんなことも珍しくない。

 

しかし、不思議なもので、その不便さもまた面白かったりする。

 

限られた選択肢の中から、自分の好みに合う一本を探す。

 

ようやく見つけたベルトを取り付けてみると、見慣れた時計がまるで別の時計のような表情を見せる。

 

新しい時計を買わなくても、今ある時計を何度でも新鮮な気持ちで楽しめるのだ。

 

便利さや選択肢の多さだけが、豊かさではないのだろう。

 

少しの不便と、少しの手間。

 

それすら楽しめるところに、趣味の醍醐味があるように思う。

2026/11/01

今日は、南陽市にある宮城興業さんの八十五周年感謝祭へ行ってきました。

 

宮城興業さんは、革靴を作る老舗メーカー。

私も何足か愛用しています。

 

革には、履き込むことで少しずつ育っていく魅力があります。

足になじみ、しわが入り、色や艶も変わっていく。手入れをしながら、その変化を楽しめる一足に出会えることが、このイベントの醍醐味でもあります。

 

今回は、茶色のローファーと、明るい茶色のスエードのダブルモンクを迎えました。

 

そして、なんと社長ご本人にフィッティングしていただきました。

 

革のこと、ソールのこと、さらには縫い方の難しさまで、丁寧に説明していただきました。

普段は何気なく見ている縫い目にも、技術や手間が込められている。そのお話を伺うと、目の前の靴の見え方も変わってきます。

 

中でも印象に残ったのが、ダイナイトソールのお話です。

 

靴好きには知られる逸品ですが、その名前の由来までは知りませんでした。

 

「DAY&NIGHT」。

人気があり、昼も夜も作るほどだったことから、ダイナイトという名前になったのだと教えていただきました。

 

そして、そのソールが百年以上たった今も使われている。

 

私は、そこに素晴らしさを感じました。

 

百年前に人気があったものが、今も作られ、誰かの足元を支えている。

時代が変わり、新しい素材や製法が生まれる中で、選ばれ続けているのです。

 

その間には、作り続けてきた人たちと、使い続けてきた人たちがいるのでしょう。

社長のお話からは、そうした歴史やものづくりへの敬意が伝わってきました。

 

宮城興業さんも、今年で八十五周年。

長く続いてきたものの価値を知り、それを自分たちの靴に生かしている。その姿勢にも心を引かれました。

 

会社を受け継ぐ私にとっても、考えさせられるお話でした。

日々の仕事を大切に積み重ねながら、次の世代にも必要とされる仕事を残していきたいと思います。

 

帰宅して、買ってきた二足を眺めています。

 

これからどんな服に合わせようか。

履き込むうちに、どんな表情になっていくのだろうか。

 

作りのお話を伺ったことで、これから育てていく楽しみも増しました。

 

八十五周年、おめでとうございます。

靴と一緒に、心に残るお話も持ち帰ることができました。

2026/10/30

月山が白くなった。

 

もちろん鳥海山も。

 

国道47号線、最上川沿いの山並みは紅葉の真っ盛り。

 

赤や黄色に染まった山々を眺めていると、秋の深まりを感じる。

 

一方、庄内平野の田んぼには、白鳥たちが押し寄せている。

 

場所によっては、田んぼを埋め尽くすほどだ。

 

秋と冬が同居する、なんとも贅沢な季節である。

 

そういえば、以前は白鳥たちに学校給食の残飯を餌として与えていた時代があった。

 

今では考えられないことかもしれない。

 

しかし、当時はそれが白鳥たちのためになると信じられていた。

 

全国には、白鳥を守ろうと、餌付け活動に情熱を注いだ人たちも大勢いたことだろう。

 

中には、その活動に人生を懸けたような人もいたのではないか。

 

その思いや行動を、今の価値観だけで否定することはできない。

 

ただ、ふと思う。

 

人間が良かれと思ってしていることは、本当に動物たちのためになっているのだろうか。

 

餌を与えることが愛情なのか。

 

それとも、自然の中で生きる力を尊重し、余計な手を出さないことが愛情なのか。

 

そもそも、どちらが幸せなのかを決めているのも人間である。

 

白鳥たちに聞いてみることはできない。

 

かつて餌を与えられていた白鳥たちは、今もこうして庄内の田んぼにやってくる。

 

もちろん、それだけで餌付けが必要なかったとは言い切れない。

 

それでも、彼らは彼らなりに、自然の中で生きている。

 

人間は、ついつい自分たちの物差しで物事を判断してしまう。

 

守っているつもりが、余計なお世話になっていることもあるのかもしれない。

 

反対に、人間の手助けがなければ守れない命もあるだろう。

 

だから難しい。

 

大切なのは、良かれと思って行動することだけでなく、その行動が相手にとって本当に良いことなのか、問い続けることなのだと思う。

 

雪化粧した月山と鳥海山。

 

色鮮やかな最上川沿いの山々。

 

そして、田んぼを埋め尽くす白鳥たち。

 

今年も庄内に冬がやってくる。

 

あの白鳥たちは、人間のそんな思惑など、知る由もないのだろうけれど。

2026/10/28

GMOインターネットグループの個人情報流出問題。

 

企業にとって、信用を根底から揺るがす重大な出来事である。

 

同グループの熊谷正寿社長については、これまでインタビュー記事などを通じて、その考え方や経営姿勢に触れてきた。

 

だからこそ、今回の問題が起きたとき、彼がこの窮地にどんな手を打つのか、とても気になっていた。

 

さぞ落ち込んでいるのではないか。

 

眠れない日々を過ごしているのではないか。

 

怒りや後悔、そして自責の念に苛まれているのではないか。

 

そんなことも想像した。

 

ところが、その後に打ち出された一連の対応を見て、私の頭にはまったく違う姿が思い浮かんだ。

 

この人は、ひょっとすると、この窮地を楽しんでいるのではないか。

 

もちろん、真相は分からない。

 

実際には、想像を絶する重圧の中にいるのかもしれない。

 

ただ、私の言う「楽しむ」とは、決して事態を面白がることではない。

 

怒りもあるだろう。後悔も、自責の念もあるだろう。

 

それらを乗り越えた先に、あるいは今なお胸の内に抱えながら、それでも目の前の困難に立ち向かっていく。

 

そこに経営者としての使命を見いだし、自らの意志で次の一手を打つ。

 

その姿を、私は「楽しんでいる」と感じたのだ。

 

そして、今日の新聞記事を読んで、今回の事件の恐ろしさを改めて感じた。

 

攻撃者は、単に情報を盗んで金銭を要求するだけではない。

 

SNSを巧みに利用し、世論を巻き込み、企業への圧力を高めていく。

 

いわゆる「劇場型」のサイバー攻撃である。

 

攻撃されているのは、システムだけではない。

 

企業の信用であり、顧客の安心であり、経営者の判断力そのものなのだ。

 

恐怖や焦りを生み出し、判断を誤らせようとする。

 

そう考えると、今回の事件は、経営者にとって実に厳しい試練である。

 

一方で、熊谷社長は自らの責任を認め、攻撃者の要求には屈しない姿勢を示し、被害者への対応や事件解明に向けて次々と手を打っている。

 

もちろん、その一つひとつの対応が正しかったのかどうかは、これから検証されるべきことだろう。

 

しかし、私が勇気づけられたのは、対応策の是非だけではない。

 

責任を認めることと、毅然と立ち向かうことは両立できる。

 

その姿勢である。

 

経営をしていれば、思い通りにならないことなど山ほどある。

 

問題が起きれば落ち込むし、悩むし、時には逃げ出したくなることだってある。

 

自分の判断が間違っていたのではないか。

 

もっと早く手を打てたのではないか。

 

そんな思いに囚われることもある。

 

しかし、問題が起きたことを嘆いていても、何も変わらない。

 

むしろ、そこからが経営者の出番なのだろう。

 

今回の事件から学ぶことは、危機に立ち向かう姿勢だけではない。

 

日頃から現場の小さな警告に耳を傾け、問題を先送りしないこと。

 

そして、いざ問題が起きたときには、誰かを責めるのではなく、自ら責任を引き受けること。

 

さらには、経営者の発する言葉や態度が、社員や顧客にどれほど大きな影響を与えるのかということ。

 

考えさせられることは多い。

 

私自身、日々の経営の中で、大小さまざまな問題に直面する。

 

もちろん、今回のGMOの問題とは規模も性質も違う。

 

それでも、経営者として問われる本質には、共通するものがあるように思う。

 

順風満帆なときに、理念や信念を語ることはできる。

 

しかし、本当にその人の姿勢が問われるのは、逆風の中に立たされたときなのかもしれない。

 

困難を楽しむとは、苦しみがないことではない。

 

苦しみも、責任も、すべて引き受けたうえで、それでも前に進もうとすること。

 

そして、その先にある可能性に、自らの意志で挑んでいくこと。

 

そんな姿勢なのではないかと思う。

 

経営者とは、こうでなければならない。

 

今回の熊谷社長の対応を見て、そんな思いが湧き上がってきた。

 

危機を防ぐ努力を尽くすことは、もちろん大前提である。

 

しかし、それでも起きてしまった困難に対して、そこに自分の出番を見いだせる経営者でありたい。

 

怒りも、後悔も、自責の念も抱えながら、それでも次の一手を考える。

 

できることなら、その挑戦を楽しめる自分でありたい。

 

熊谷社長が実際に何を思い、どのような心境でこの難局に向き合っているのかは分からない。

 

しかし、私にはそういう姿が思い浮かんだのだ。

 

経営者の器は、順風満帆なときではなく、逆風の中でこそ見えてくる。

 

今回の出来事を通じて、私は大きな勇気をもらった。

2026/10/26

新聞に、眼鏡の選び方についての記事がありました。

 

顔に似合うかどうかだけでなく、「自分がどう見られたいか」「どんな印象になりたいか」を考えて選ぶとよい、という内容です。

 

知的な雰囲気なのか、親しみやすい感じなのか。

同じ人でも、眼鏡ひとつで印象は変わるものです。

 

これを読んで、整理収納も同じだなと思いました。

 

片付けようと思うと、まず収納用品が気になります。

この棚なら収まりそう、この箱ならきれいに見えそう。私自身も、ついモノから考えてしまいます。

 

でも、その前に考えたいのは、

「ここで、どんな暮らしをしたいのか」ということ。

 

朝、探し物をせずに出かけたい。

食卓をすぐに使えるようにしたい。

好きなモノを眺めながら、ゆっくり過ごしたい。

 

目指す暮らしが違えば、残すモノも、置く場所も変わってきます。

 

例えば、朝の支度を楽にしたいなら、毎日使うモノを取り出しやすい場所にまとめる。好きなモノを楽しみたいなら、あれこれ詰め込むより、気に入ったモノがよく見える余白をつくる。

 

「きれいに収まったか」に加えて、「自分が過ごしやすくなったか」まで確かめたいところです。

 

記事には、眼鏡を試着するときは、全身鏡で服装とのバランスを見るとよい、ともありました。

 

これも整理収納に通じます。

棚の中は整っていても、そこからモノを取り出すたびに遠回りしていたら、毎日の暮らしでは使いにくい。少し離れて、部屋全体や自分の動きを見てみることも大切です。

 

似合う眼鏡を探すように、自分に合う暮らし方を探してみる。

 

片付けを始める前に、

「ここがどうなったら、私はうれしいだろう」

と考えてみると、手をつける場所も見えてくるかもしれません。