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  1. 毎日ブログ
 

毎日ブログ

2025/09/13
666/1000 苦難の中に、明るさを探す  

人生には、必ず苦難が訪れる。

自分の力で対処できることもあれば、どうにもならないこともある。

そのどちらにせよ、心が折れそうになり、逃げ出したくなる瞬間がある。

以前、10億円以上の借金を背負いながら、何度もどん底から立ち上がった経営者からこう聞いた。

「苦難と喧嘩するな。」

苦難がやってくると、怖い、逃げたいという気持ちがあふれ出す。

そしてそれを脱したいと焦り、苦難と戦ってしまうことが多い。

しかし、それではますます出口が見えなくなってしまう。

そこで大事なのは、喧嘩をしないこと・戦わないこと。

ありのままを受け止め、心を空にして、ほんの少し前に進んでみること。

その小さな一歩が、未来を変えていく。

そしてもうひとつ、大切なのは「明るさ」なのだそうだ。

ここでいう明るさとは、無理に笑ったり、陽気にはしゃぐことではない。

真っ暗闇の中、窓の向こうに浮かぶ月あかりを見ること。「明」にはそんな意味がある。

それが前を向くということ。

これこそが、明るく生きるということなのだ。

2025/09/11
664/1000 道端の大吉   

最近、道端に落ちているゴミを「誰かの落とした幸運だ」と思って拾うようにしている。ペットボトルや空き缶を見つけては「ラッキー」と口に出し、ひょいと拾う。そんな遊び心を続けていたら、今日、また「ラッキー」と言いながら拾い上げたものがあった。

それは、なんとおみくじだった。

私は普段、おみくじを引かない。初詣で家族が盛り上がっていても「俺はいい」と遠慮している。くだらないと思っているわけではない。むしろ、めちゃくちゃ気にしてしまうからだ。新年早々、大吉以外が出たら嫌だ。そんなジンクスを抱えているから、そっと距離を置いている。

なのに、図らずも手にしてしまったおみくじ。雨に濡れ、しわしわになっていたその紙を、破れないようにそっと広げてみた。そこには「大吉」とあった。

一般的に大吉が出るのは20%前後の確率だそうだ。

でもそれは自分でおみくじを引いた場合の話。では──道端に落ちているおみくじが、たまたま大吉である確率は? 20%に加え、その紙が風に飛ばされ、雨に打たれ、そして私の前に落ちている確率を掛け合わせる。もうほとんど天文学的な数字になってしまう。

そんな巡り合わせで、私は大吉を拾った。

これはもう偶然ではなく、何かの必然かもしれない。

だから私は、このおみくじをお守り代わりにすることにした。財布の片隅にそっと忍ばせておく。見るたびに、道端の「ラッキー」を思い出して、また前を向ける気がするから。

2025/09/09
662/1000 自分を責めそうになったときのマジックワード   

今、スタッフと一対一で面談を行っている。

「〇〇が悪い」「こうして欲しい」──様々な要望や意見、時には愚痴のような言葉が飛び交う。

そんな中で多いのは、他人ではなく自分を責めてしまう声だ。

「自分がもっと頑張ればよかったのに」「自分が至らなかったから」……。

実は私自身も、かつてはよくそうやって自分を責めていた。

最近は少なくなったとはいえ、ふと「ああ、また自分を叱っているな」と気づくことがある。

自分を責めても他人を責めても、人間関係というのはギクシャクしがち。

そんなときに効果的なのが「マジックワード」だ。

心を転換して自己を肯定する言葉。

それが「意外と自分は」という枕詞である。

「意外と自分は頑張ってきた」

「意外と自分は人に支えられてきた」

「意外と自分は続けてこられた」

そうやって言葉にしてみると、不思議と気持ちが和らいでいく。

少しだけ胸がひらけて、人に対しても優しくなれる。

完璧を目指すよりも、まずは「意外と自分は大丈夫」と認めてみる。

それだけで心は少し軽くなり、人との関わり方も自然と前向きになっていくのだ。

2025/09/07
660/1000 あっさりと差し出す親心   

末の娘がコロナになり、ここ数日は妻と高一の息子と私の3人だけの食卓だ。

いつものように息子は片耳にイヤホンをして、iPadでYouTubeを観ている。そんな時、私は決まってこう声をかける。

「それ観せて」

すると息子はイヤホンを外して、画面をこちらに向けてくれる。そこから会話が始まるのだ。

今夜の話題は藤井風の新曲「Prema」。インドの言葉で“無条件の愛”を意味するらしい。「やっぱり彼は天才だよな」という話で盛り上がり、一緒に音を確かめるように聴く。

そこから話題は、私がお土産に買ってきた本『17歳のときに知りたかった受験のこと、人生のこと。』(びーまん著)へと移る。息子がよく観ているYouTuberが書いたものらしく、「面白い」と言いながらページをめくっている。

さらに流れは学校の音楽の授業の話に。ギターで「大きなのっぽの古時計」を弾いているらしい。

「一番簡単で、しかもカッコいいやつを教えてやろうか?」と、私は軽く差し出すように話す。紹介したのはSmashing Pumpkinsの『Tonight, Tonight』。私が高校三年の時にヒットした曲だ。あの頃の自分に響いたように、今度は息子にもその音が届いた。やがて彼は、私のギターを持ってぎこちなく弾き始めた。世代を超えて音楽がつながる瞬間だった。

表向きはたわいない会話に見えるけれど、その裏には少しだけ親心がある。

本は、手に取ったら一緒に話せたらいいなくらいの気持ちで置いてある。

ギターも、弾きたいならいくらでも教えるけれど、無理に押しつけるつもりはない。

「こうなって欲しい」と形を決めてしまわないこと。

そのくらいの距離感が、今の自分にはちょうどいい。

2025/09/05
658/1000 やっぱり家が一番いい。   

二泊三日の大阪研修を終えて帰ってきた。

出発前はいつも「めんどくせ〜」と思うのに、不思議なことに数日で都会のリズムに体が馴染んでしまう。帰る頃には「帰りたくね〜」と感じるくらいに。

台風の予報に振り回され、飛行機は飛ぶのかとやきもきしたが、傘を広げることもなく帰路につけた。

そして、窓の外に広がったのは、黄金に染まりはじめた稲穂。湿り気を帯びた大阪の空気とはまるで違う、甘くて爽やかな香りが鼻をくすぐる。胸いっぱいに吸い込むと、身体の奥まで洗われるようだった。

高い空が、クラクラするほど広がっている。

その下で風に揺れる稲穂は、まるで波のようで、見慣れた景色なのにどこか異国の風にも見える。

「いい町だ」と思った。

旅を経て気づくのは、結局ここに帰ってきたいという気持ち。めんどくさいと出かけては、最後にこうして町を褒めている自分がいる。

おばあちゃんが旅行から帰るといつも言っていた言葉を思い出す。

──「やっぱり家が一番いい」。
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