使われなくなったモノの行き先は、①リユース(そのまま使う・修理して使う)②マテリアルリサイクル(資源として使う)③サーマルリサイクル(熱エネルギーとして使う)④処分する(燃やす・埋め立てる)この4種類しか存在しませんでした。
この常識に対して、①と②の間にリマーケティングというまったく新しい価値を生み出そうとしている企業があります。品川に本社を置く、㈱モノファクトリー様です。同社は、㈱ナカダイという廃棄物処理業者のグループ会社として、「捨てる」と「使う」を繋ぐビジネスを展開しています。
具体的には、マテリアルライブラリーと称して一般的にゴミとして扱われるモノの中から、素材として面白いモノを発掘、デザイナー等制作業者と繋ぎ、新たな製品として生み出す事業や廃棄に関連した企業向けのコンサルティングなどを行っています。
ライブラリーを見学させて頂きましたが、太陽光パネルで作られた机や、ゴルフクラブで作られたコートラック、スネアドラムで作られた照明器具などどれも廃棄されたモノを利用して新しい製品が生み出されていました。
これらの製品には、廃材を苦肉の策でというような間に合わせ感はなく、ストレートにカッコイイ!欲しい!と思わせる魅力があります。ダメージ加工のジーンズをカッコイイと感じるように、ゴミだからカッコイイという価値感が常識となる世の中がすぐそこまで来ているのかもしれません。