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毎日ブログ

2026/03/08
840/1000 雛人形と、少しざわつく気持ち   

ひな祭りも終わり、実家の七段飾りも母が早々に片付けていた。

子どもたちが小さかった頃は、私が説明書を見ながら

「あれ、これはどこだ?」

「この人形は三人官女だっけ?」

などと、ああでもないこうでもないと言いながら飾っていたものだ。

最近では飾るのも仕舞うのも母任せ。

一番重たいスチール製の台座だけは、父が納戸から運び出す役目らしい。

少し申し訳ないなと思いながら、昨日実家の様子を見に行くと、今年から収納場所を変えたという。

これまでは二階の納戸にしまっていたが、これからは毎年飾る座敷の押入れに入れることにしたそうだ。

そこには来客用の布団が入っていたのだが、その布団を納戸へ移動させた。

理由は単純で、

「来客用の布団は、雛人形より出番が少ないから」

だという。

なるほど、それは名案だ。

それでも七段飾りを毎年きちんと飾ってくれるのはありがたい。

二十数年前にいただいた雛飾りだが、いま見ても新品と変わらないように見える。

ただ、仕事柄、少し複雑な気持ちになることもある。

この年代の雛飾りが、ときどき廃棄物として排出されることがあるからだ。

事情はいろいろある。

家が狭くなったり、飾る人がいなくなったり。

私たちは供養をしてから処分するのだけれど、

それでも、段ボールに収まった人形たちを見ると、

胸の奥が少しだけざわざわする。

人形は物だ。

けれど、そこには確かに誰かの時間が詰まっている。

だからだろうか。

実家でまた来年も飾られる雛人形を見ると、

どこかほっとするのである。

2026/03/06
838/1000 腹筋はまだ割れていないけれど   

先月買ったベンチとダンベル。その後どうなったかというと、最初は寝室に置いていたのだが、毎日妻から

「この道具はここに置くのでいいの?」

と確認が入るので、結局ロフトの狭い空間に追いやられてしまった。

まあ仕方ない。

しかし、いざやってみるとこれがなかなかしっくりくる。むしろ秘密基地みたいでちょうどいい。

ロフトでベンチダンベル。

ほぼ毎朝、10分ほどのトレーニングを続けている。

10分とはいえ、終わる頃にはじわっと汗が出る。

この「じわっと」がなんとも気持ちいい。

体重はピーク時71kgだったのが、今は65kgを維持。

筋肉量も少しずつ上がっている。

そして何より驚いたのは、おへそ周り。

ピーク時84cmだったのが、今は79cmをキープしている。

おへそ周りが80cmを切るというのは、自分でもちょっとびっくりだ。

さすがに腹筋はまだ割れていないが、もし割れたら相当かっこいいな、とニヤリとしている。


そして、

数ヶ月前、息子にベースを買ってやった。

正直、最初は「すぐに埃をかぶるのでは」と思っていた。

ところが、夜になると部屋から

ボン、ボン、と低い音が聞こえてくる。

ちゃんと続いているらしい。

10分の筋トレと、夜のベース。

家の中の、それぞれの小さな習慣。

続けて行きたい。

2026/03/04
836/1000 良い会議とはどんな会議か   

会議とかMTGというものが、どうも好きになれない。

むしろ、はっきり言えば嫌いな部類だ。


会議がある日というのは、朝からどこか気が重い。

社長なんだから、どんと構えていればいいのだろうけれど、なぜかそうはいかない。


不思議なもので、雑談は好きだ。

スタッフと他愛もない話をしたり、思いつきをポンポン出し合う時間はむしろ楽しい。

ところが、それが「会議」とか「MTG」というフォーマットになると、急に身構えてしまう。

言葉が硬くなり、空気も少し固くなる。

あの感じが、どうも苦手なのだ。


3月は、来年度に向けての社内会議や勉強会が続く。

ほぼ毎日のように予定が入っている。

正直に言えば、逃げ出したい気分になる日もある。

けれど、これをやらないと始まらない。

組織で仕事をしていく以上、方向を共有する時間はどうしても必要だ。


だからこそ思う。

どれだけ価値のある時間にできるのか。

苦手だからこそ、だらだらやりたくない。

ぎゅっと凝縮させたい。

そのためには、やはり準備がものをいう。


何を話すのか。

どこへ向かうのか。

どこで終わるのか。

そしてもう一つ、大事なことがある。

誰が何を言い出すかわからない。

そんな空気をつくっているということ。

それは、本当の意味で価値のある時間になっているということだと思う。

 

予定通り進んで、

予定通り終わる。

そんな「ちゃんちゃん」で終わる会議やMTGに、あまり意味はない。

思いもよらない一言が、

次の仕事を動かすことがある。

だから会議は、

少しだけ予定外でいい。


2026/03/02
834/1000 三月が好きな理由   

一月、二月。

毎年のことながら、売上はぐっと下がる。現場の空気も、どこか静かだ。

不思議なのは、生活ごみの量まで目に見えて減ることだ。

同じ人が、同じ家で、同じように暮らしているはずなのに、なぜか量が違う。

考えてみれば、冬は動かない。

雪が降れば外出は減り、買い物の回数も減る。衝動買いもしない。倉庫も物置も開けない。片づけようという気持ちも、どこか春に預けられている。

人の活動量が下がれば、ごみも減る。

ごみは、暮らしの体温計のようなものかもしれない。

熱が下がれば、排出も静かになる。

ところが三月に入ると景色が一変する。

持ち込みのお客様が増え、電話は鳴りっぱなし。

「今からお願いできますか?」

「引っ越しで急いでいて」

「年度内に片づけたいんです」

まるで冬眠から目覚めたように、町が動き出す。

ありがたいことだと思う。

静かな冬があるからこそ、春の躍動が際立つ。

売上の波に一喜一憂することもある。けれど、このリズムは自然の摂理に近い。

ごみの量は、町の鼓動だ。


力ずよい鼓動の三月が好きだ。

2026/02/27
832/1000 知ろうとすることは、素敵なことだ   

倫理法人会の派遣講師で、茨城県笠間市にお邪魔している。

羽田から電車に揺られて約2時間。

 

今回もそうだが年に何回か、自分ではきっと行かないであろう土地に派遣される。

これが面白い。

 

笠間は坂本九の出生の地ということで、

近隣の主要駅である常磐線友部駅では「上を向いて歩こう」が駅のチャイムで流れていた。

 

友部駅から水戸線に乗り換えてすぐの笠間駅、駅前のロータリーは400mトラックより小さいイメージ。

その駅から徒歩1分の旅館風ビジネスホテルが、先方が手配した宿だった。


当然和室で、トイレも風呂も共用。

高校生の時こんな旅館でバイトをしていたので、

なんだか懐かしい。

 

2階の部屋に通され、することが無いので幅広の窓枠に座り、駅前のロータリーをぼんやりと眺める。

聞き慣れない鳴き声の鳥が防災無線の鉄塔に止まって、しきりに鳴いている。

信号のない横断歩道では、車優勢の地域がらで、全ての歩行者が立ち止まる。

 

無名の私が、初めて訪れる町で、

初めてお目にかかる無名の人たちと、講演会をつくっていく。

 

初対面のというのは街でも人でも先入観が、相手をどんどん固めていく。

きっとこんな所だろう、きっとこんな人だろう。


これまでの自分のデータベースから、それらしいデータと照合して、決めつけが始まる。
だが、一人ひとりに向き合うと違う。町を少し歩いてみると違う。

 

興味を持って知ろうとすれば、先入観とはまったく違う人となりが、

町の輪郭が、静かに立ち上がってくる。知ろうとすることは素敵なことだ。

 

無名とは、知らないというだけのことだ。

もちろん、相手も自分のデータベースから私をプロファイリングしてくる。

主催者の第一声が「真面目そうな人だね」だった。そこには「つまらなそう」というニュアンスが含まれているように感じた。

無名の私の講演会。

もちろん大きな期待があるわけではないだろう。

それでも全力を尽くす。

 

講演会が終わって、どうやら第一印象とは違った感想を持ったであろう主催者が駆け寄ってきた。


講演会は成功したようだ。