22/100 家族でバンドを組む喜び
家族でバンドを組もうという話が、いよいよ形になってきた。
最初の一曲は、椎名林檎さんの「丸の内サディスティック」。息子がギター、娘がベース。ドラムはひとまずリズムマシンに任せ、私は鍵盤ハーモニカで加わることにした。
娘はベースを始めて、まだ一日目。それでも曲を聴きながら、ベースラインをなんとかなぞっている。弾けるようになるまで待とう、ではなく、今できるところから一緒にやってみる。それが家族バンドのいいところかもしれない。
さっそく3人で音を合わせてみた。息子のギターが鳴り、娘のベースが続き、そこに私も鍵盤ハーモニカで入る。リズムマシンが一定のテンポを刻んでくれるので、止まっても、また途中から始められる。
楽しかった。
誰かに聴かせるための演奏ではないし、うまく弾けたかどうかも、今はそれほど気にならない。同じ曲を聴いて、それぞれが自分の音を出す。普段の会話とはまた違う形で、家族と一緒に何かをしている感じがした。
そして私は、ドラムにも少し興味が出てきた。今はリズムマシンが担当しているけれど、そこに私が座ったらどうなるだろう。50の手習いでドラムに挑戦するのも面白い。家族と一緒に演奏したいという、はっきりした理由もある。
曲が決まって、パートが決まって、実際に音を合わせた。いつかやってみたいと思っていたことは、もう始まっている。次に合わせるとき、娘のベースはどこまで弾けるようになっているだろう。私も鍵盤ハーモニカで、もう少し気の利いた音を入れられるだろうか。
そんなふうに、次が楽しみになる一曲目だった。

