鶴岡・酒田の特殊清掃・遺品整理
仕分け・買取から清掃・消臭、不用品の処理まで一括対応
お片付けのプロ集団 アンカーズ

電話受付:8:00〜17:00 定休日: 日・祝

 

毎日ブログ

2026/07/19
975/1000 1000日ブログ、残り1ヶ月を切る   

2023年11月18日に始めた毎日ブログも、1000日まであと1か月を切った。

この3年、本当にいろいろなことがあった。

嬉しいことも、苦しいことも、迷ったことも、自分の力不足を痛感したこともあった。

会社のこと、家族のこと、新しい出会い、別れ、挑戦。そして多くの学び。

振り返れば、この3年は紛れもなく私の人生の転機となった時間である。

その時々に感じたことを文章にしてきたからこそ、自分が何に悩み、何に喜び、何を信じるようになってきたのか、その足跡が残っている。

毎日書くことは決して楽ではなかった。でもなんだかんだ続けることができている。

1000日という数字は一つの節目ではある。

しかし、本当に価値があるのは1000という数字ではなく、その日その日に向き合い、一歩ずつ積み重ねてきたことだ。

あと1か月。

1000日を迎えることが目的ではない。

明日もまた、自分らしい一日を、自分らしい言葉で残していきたいと思う。

2026/07/17
973/1000 完全数28   

リビングに何気なく置かれていた一枚のベースボールシャツ。

高校生の息子が、文化祭でクラス全員と揃えて作ったものだという。

背中には「28」。

そして名前の欄には、

「江夏しか知らない」

昨年、息子は夏休みの読書感想文で『博士の愛した数式』を読んだ。

その本には、数学者である博士が愛した完全数「28」と、博士が熱狂的に応援していた江夏豊が印象的に登場する。

ベースボールシャツを作ると聞いたとき、私は何気なく、

「背番号を選べるなら、28がいいんじゃない?」

と提案してみた。

息子は最初、ぽかんとした顔をしていた。

「28は完全数で江夏。」

そう話した瞬間、息子の目がパッと輝いた。

『博士の愛した数式』で読んだあの数字と、ベースボールシャツの背番号が一本につながったのだろう。

そして実際に選んだ背番号は28。

名前には「江夏しか知らない」。

親としては、その提案を受け入れてくれたことが、とても嬉しかった。

文化祭では、クラスメイトも先生も、この組み合わせの意味に気づく人はいなかったそうだ。

でも、それでいい。

分かる人だけが分かればいい。

私にとって大切だったのは、一年前に一緒に話したことを、息子が覚えていてくれたことだった。

子育てというのは不思議なものだ。

「勉強しなさい」と言ったことよりも、本を読んで「面白いね」と語り合った時間の方が、案外心に残っているのかもしれない。

読書感想文も、感想文を書いて終わりではない。

一冊の本が親子の会話を生み、その会話が一年後、一枚のベースボールシャツという形になって帰ってきた。

リビングに置かれたそのシャツを眺めながら、そんな小さな幸せを感じた。

2026/07/15
971/1000 綺麗の裏側には   

今年は海開きが少し早かった。

一度くらいは海水浴に行きたいなと思っている。

梅雨明け前の海も好きだが、真夏の青い海には、やはり特別な魅力がある。

海水浴場へ行くと、「綺麗だな」と感じる。

でも、その綺麗さは決して自然にそこにあるわけではない。

シーズン前には、海岸の漂着ごみを拾い、流木を片付け、危険なものを取り除き、多くの人が安心して楽しめるように整備をしている。

私たちは、つい完成した景色だけを見てしまう。

しかし、その景色の裏には、誰かの汗と時間がある。

海だけではない。

会社が整っているのも、公園が気持ちいいのも、街が美しいのも、誰かが見えないところで手をかけているからだ。

私たちの仕事も同じである。

ごみを回収し、環境を整える仕事は、終わってしまえば何もなかったように見える。

だからこそ、この仕事には誇りがある。

美しい景色を見るたびに、その景色をつくってくれた人たちにも思いを寄せられる人でありたい。

そして今年も、一度くらいは海水浴に行って、思い切り夏を楽しみたいと思う。

2026/07/13
956/1000 経営は細部に宿る   

昔、師匠からこんなことを教えられた。

 

「その会社について知りたければ、財務諸表を見るより、現場のトイレや草刈りの具合を見なさい。」

 

そして、こんなことも言っていた。

 

「会社がおかしくなってくると、真っ先にそう言った所の管理ができなくなる。」

 

忙しいから。

 

人手が足りないから。

 

そんな理由はあるのだろう。

 

でも、本当は逆なのかもしれない。

 

細部を大切にできなくなった時、会社は少しずつ本来の姿を失っていく。

 

トイレの汚れ、伸びた草、乱れた倉庫。

 

どれも一日でそうなるわけではない。

 

毎日の小さな見過ごしが積み重なった結果だ。

 

だから、細部は嘘をつかない。

 

会社の文化も、仕事への姿勢も、人を大切にする心も、すべて細部に宿るのだと思う。

2026/07/11
954/1000 夏の一冊   

高校生の息子が、学校の図書館から小説を借りてきた。

夏休みが近いということで、一人八冊まで借りられるのだそうだ。

机の上には、梶井基次郎の『檸檬』、井伏鱒二の『山椒魚』、遠藤周作の『海と毒薬』など、学生時代に見覚えのある作品が並んでいた。

「ちょっと貸して。」

そう言って、一冊借りたのが『檸檬』だった。

何十年ぶりだろう。

読み始めて驚いた。

こんなに短かっただろうか。

 

物語の内容は学生時代よりもずっと心に入ってきたが、それ以上に印象に残ったものがあった。

本の最後に挟まれていた貸出カードである。

何気なく眺めてみると、『海と毒薬』の貸出回数が、『山椒魚』や『檸檬』に三倍近い差をつけて圧倒的に多かった。

少し意外だった。

『檸檬』は短く、『山椒魚』も決して長い作品ではない。

それでも、多くの高校生は『海と毒薬』を選んでいる。

理由は分からない。

課題になっているのかもしれないし、先生の勧めなのかもしれない。

あるいは、若い頃だからこそ、人間の善悪や弱さを描いた物語に惹かれるのかもしれない。

私は学生時代、遠藤周作が好きで何冊も読んだ。

当時は物語を追いかけていたように思う。

しかし今読み返せば、きっと人間の弱さや迷い、赦しといった部分に目が留まるだろう。

本は変わらない。

変わるのは、読む人だ。

二十歳で読んだ一冊と、五十歳を前にして読む一冊では、同じ文章なのに受け取るものがまるで違う。

人生で出会った人、経験した失敗や喜び、そのすべてが読書を深くしてくれるのだと思う。

息子も二十年後、この本を手に取ったら、また違う景色を見るのだろうか。

 

さっさと読んで、息子と文学談義をしようと思う。