仕事には波がある
同じような仕事というのは、不思議と続いたりする。
毎日いろいろなご依頼をいただく仕事をしていると、「どうして今日はこればかりなんだろう」と思う日がある。
たとえば、お客様のごみのお持ち込み。
一日を通して均等にいらっしゃるわけではなく、集中するときは本当に集中する。時間帯でいうと、午前10時付近が多い。
さっき一台帰ったと思ったら、また一台。その後ろからもう一台。
受入場所が急ににぎやかになる。
電話も同じだ。
特に月曜日の午前9時。
週の始まりということもあるのだろう。営業開始と同時に電話が鳴り始め、一本終わったと思ったら、また次の電話。なぜかみんな同じ時間に思い出したかのように集中する。
そして、もっと大きな「波」がある仕事もある。
特殊清掃だ。
孤独死などがあったお部屋の清掃や消臭、家財の撤去などを行う仕事だが、この仕事は一年の中でも8月、9月にご依頼が集中する傾向がある。
暑い時期だからこそ、発見までの時間や室内の状況によって、早急な対応が必要になることも多い。
もちろん、ご依頼される方にとっては「たまたま」起きた一件である。
けれど、長く仕事をしている私たちから見ると、それが不思議なくらい重なることがある。
ごみのお持ち込みは午前10時。
電話は月曜日の午前9時。
特殊清掃は8月、9月。
仕事というのは、平均してやってくるものではない。
波のように、来るときには一気に来る。
だから私は、いつでもその波に対応できるように、仕事に追われるのではなく、常に仕事を追いかけることを意識している。
今日やれることは今日のうちにやっておく。
少し先の仕事まで見て、できる準備は先にしておく。
「まだ大丈夫」と仕事を溜めていると、そこへ突然大きな波がやってくる。
そうなると、仕事を選ぶのではなく、仕事に動かされるようになってしまう。
仕事を追いかけているうちは、次に何をするかを自分で決められる。
仕事に追われ始めると、次に何をするかを仕事に決められてしまう。
この違いは結構大きい。
忙しくないときこそ、次の仕事を追いかける。
長くこの仕事をしていると、仕事のやり方だけではなく、そんな「波との付き合い方」も少しずつ身についてきたように思う。

