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892/1000 うるさいプリンター 

892/1000 うるさいプリンター 

最近、私の仕事の中で欠かせない作業のひとつに、産業廃棄物のマニフェスト発行がある。

マニフェストとは、産業廃棄物がどこから出て、誰が運び、どのように処理されたのかを最後まで追跡するための書類だ。

いわば「ごみの履歴書」のようなものだと思っている。

廃棄物は出したら終わりではない。

きちんと処理されたことを確認して初めて、責任が完結する。

そんな大切な役割を担う仕組みとして、最近では電子マニフェストも普及してきている。けれど現場では、まだまだ紙マニフェストが圧倒的に多いのが実情だ。

そしてその紙マニフェストを印字するのが、ドットプリンターである。

これが、とにかくうるさい。

ガガガガガガ……と鳴り続け、隣の人との会話が聞こえなくなるほどの音を立てる。静かな事務所なら、なおさら存在感は大きい。

正直に言えば、「もう少し静かにならないものか」と思うこともある。

けれど、このプリンターが止まると仕事も止まる。

マニフェストが出なければ、運搬もできない。

処分も進まない。

つまり現場が動かなくなる。

そう考えると、あの大きな音は、仕事が動いている音でもあるのだと気づく。

仕事に携わって初めて分かる、道具のありがたさというものがある。

普段は気にも留めない一台のプリンターが、実は社会のルールを支え、地域の安心を支えている。

今日もまた、事務所のどこかであの音が鳴っている。

少しうるさいけれど、頼もしい音だなと思う。