8/100 稲刈りの始まった庄内
稲刈りが始まると、いい匂いがする。
刈ったばかりの稲の青っぽい匂いなのか、藁の匂いなのか、それとも土の匂いなのか。
うまく説明できないのだけれど、この時期になると庄内平野全体から、なんともいえないいい匂いがしてくる。
そして、稲刈りの始まった庄内平野を眺めていると、ふと「母をたずねて三千里」のアニメに出てくるような風景だなと思う。
どこまでも続く大地。
その上を渡っていく風。
遠くまで見渡せる大きな空。
そんな世界が、ここ庄内平野には広がっている。
ついこの前まで一面黄金色だった田んぼも、稲刈りが始まると少しずつ景色を変えていく。
毎年見ている風景なのに、この季節はやっぱりいい。
秋になったことは、カレンダーを見るより先に、景色と匂いが教えてくれる。
……なんて、のんびり秋を感じていたいところなのだが、今月はシルバーウイークが控えている。
だから、忙しい。
連休はもちろんありがたい。
働く人にとって休みが増えることは嬉しいことだと思う。
ただ、私たちのような仕事は、休みが増えたからといって仕事そのものが減るわけではない。
一週間に出るゴミの量は、休みが一日増えたからといって一日分なくなるわけではない。
となれば、その前後にどうしても皺寄せがくる。
そして、その皺寄せを吸収するために動かなければならないスタッフもいる。
そう考えると、連休が増えることって、本当にみんなにとっていいことなのかな〜、なんて思ってしまう。
もちろん、休むことは大切。
でも、休みは多ければ多いほどいい、というものでもないような気がする。
働いて、休んで。
また働いて、休む。
私には、週休2日くらいのこのリズムがちょうどいい。
稲刈りが始まった庄内平野を眺めながら、そんなことを思う9月である。

