989/1000 ワイキキと地元
天気予報を見る限り、いよいよ梅雨が明けたようだ。
先日、海外旅行の話になり、ハワイのワイキキビーチの話題になった。
ずいぶん前、社員旅行で訪れたことがあるのだが、現地に着いて最初に思ったのは、「あれ、湯野浜に似ているな」ということだった。
もちろん規模も街並みも違う。しかし、海岸線の広がりや海と山の距離感、そしてダイヤモンドヘッドの岩肌を見たとき、なぜか懐かしさを感じたのである。
同じ湯野浜出身の先輩にその話をすると、「分かる、似てるよな」とすぐに共感してくれた。
子どもの頃の夏は、海水浴シーズンになると湯野浜は大渋滞だった。家から出るのも一苦労で、道路には県外ナンバーの車がずらりと並んでいた。
それほど多くの人が、この海を目指してやって来ていたのである。
しかし今では、あの頃のような渋滞はほとんど見られない。海水浴をしたことがないという子どもも増えているそうだ。
時代は変わった。
だからこそ、梅雨明けの青空を見ると、あの頃の夏を思い出す。
庄内の夏は短い。
海水浴シーズンは、始まったと思ったら、あっという間に終わってしまう。
世界中の人が憧れるワイキキにも、どこか通じる景色が故郷にはある。
そう思って湯野浜の海を眺めると、見慣れた風景が少しだけ誇らしく見えてくる。
今年も短い庄内の夏を、存分に味わいたいものである。

