987/1000 いつも心に太陽を
月末の金曜日。
朝から電話は鳴る、鳴る。
現場はフル稼働。持ち込みのお客様も次々と来社され、事務所の中もなんだかお祭り状態。
「今日は忙しいねぇ。」
そんな言葉が何度も飛び交う一日だった。
「忙しい」という字は、心を亡くすと書く。
もちろん漢字の成り立ちは違うのだけれど、この表現は案外うまいことを言っている。
忙しくなると、目の前のことだけで精一杯。
笑顔が減ったり、言葉が少しきつくなったり、「ありがとう」を言い忘れたり。
心が少し迷子になってしまう。
私は、心って太陽系でいう太陽みたいなものだと思っている。
太陽が真ん中でしっかり輝いているから、地球もほかの惑星も、それぞれの軌道を外さずに回っている。
もし太陽がなくなったら、大混乱である。
人もきっと同じだ。
心という太陽が元気なら、仕事もうまく回る。
家族との会話も弾む。
仲間との空気も柔らかくなる。
でも、心が曇ると、何だか全部がうまくいかない。
だから、忙しい日は仕事を減らすことよりも、心をなくさないことの方が大切なのかもしれない。
深呼吸をひとつ。
「ありがとう」をひとつ。
笑顔をひとつ。
それだけで、心という太陽はまた顔を出してくれる。
忙しい毎日は変えられない。
でも、その真ん中で輝く太陽は、自分で守ることができる。
そんなことを思った、月末の金曜日だった。

