先日、42歳頃の立川談志による「へっつい幽霊」を聴いた。
やはり名演だった。
私が生まれた頃の古い録音にもかかわらず、ぐいぐいと引き込まれる。
今回、私が思わず反応したのは「へっつい」の処分に困る場面だった。
へっついとは昔のかまどのことだが、このへっついには幽霊が付いている。
そのせいで誰も欲しがらない。街に悪い噂が流れる。
売ろうとしても売れない。
むしろ、お金を付けてでも持っていってほしいという話になる。
そこでふと思った。
「あれ、これ私たちの仕事だな」と。
「へっつい幽霊」を聴きながら、笑っていたはずなのに、いつの間にか仕事のことを考えていた。