中東情勢の影響による品不足が、じわじわと押し寄せてきた。
ほんの少し前までは遠い国のニュースのように感じていたことが、今は現場の空気を確実に変え始めている。
数ヶ月で状況は一変した。
私たちのお客様の中にも、事業系のゴミ袋を確保するために、あちこち探し回っている方がいる。
業者同士でも、「オイル系が入らない」「在庫が危ない」と連絡を取り合い、互いに融通しながら何とか現場を回している状態だ。
面白いもので、人間は「無い」と聞くと急に欲しくなる。
本当はそこまで必要ではなくても、不安から必要以上に買いだめしてしまう。
そして、その積み重ねがさらに品不足を助長させていく。
令和の米騒動の時もそうだったが、物が消えていくスピード以上に、不安が連鎖するスピードの方が早いのだと思う。
普段は当たり前にあると思っていたものが、実は当たり前ではなかったことに気づかされる。
物流も、資源も、燃料も、世界のどこかと繋がっている。
地方の一企業であっても、その影響からは逃れられない。
けれど、こんな時だからこそ見えるものもある。
「困った時はお互い様」と自然に声を掛け合う同業者の存在や、限られたものを工夫して使おうとする現場の知恵だ。
大量にあり続けることを前提にした時代から、足りない中で回していく時代へ。
そんな空気が、静かに始まっているのかもしれない。