鶴岡公園の梅が咲いていた。
やっと春だな、という実感がある。
「明けない夜はない」という言葉がある。けれどそれに対して、「明けない夜もある」という少し意地の悪いような言葉もあるらしい。
どちらも本当なのだと思う。
人生には、簡単には明けたと言えない夜もある。そうは言っても、明けたあとで振り返ってみれば、あれは夜だったのだなと思うこともある。
明けても、もしかして明けなくても、大切なのは希望を持つことなのだと思う。そういう気持ちになれない時もあるし、絶望しているような時もある。
それでも希望を持とうとする。
持てなくても、持とうとする。
その姿勢そのものが、生きるということなのではないかと思う。
私の五十年の人生で得た知見として、「ずっと続くことはない」ということがある。良いことも続かないし、悪いことも続かない。そもそも良いか悪いかさえ、長い目で見なければわからないことも多い。
永遠というものはない。
鶴岡公園の梅が咲いていた。
やはり春は来るのだ。