Netflixのドラマ「地獄に堕ちるわよ」を観終えた。
もともとは妻が観ていたものを、横でなんとなく眺めていただけだったのに、気づけば最後までしっかり付き合っていた。
この作品は、「大殺界」という言葉でも知られる占い師、細木数子をモデルにした物語。
自伝の執筆を依頼された作家の視点を通して、ひとりの女性の波乱に満ちた人生が描かれていく。
占いの話のようでいて、実はとても人間くさい。
観終わって残ったのは、ひとつの気づきだった。
一人の女性の葛藤と同じ構造が、立ち上がろうと必死だった日本そのものだったのではないか。
焼け野原から始まる人生。
何もないところからのスタート。
今の私たちには想像しきれないけれど、
あの時代は「ない」からこそ前に進むしかなかった。
迷っている余裕なんて、きっとなかったのだと思う。
人の痛みを知っている人は、強い。
でも同時に、とても繊細でもある。
人の気持ちが分かるからこそ寄り添える。
でも分かるからこそ、自分の中の欲望や葛藤とも向き合うことになる。
その姿は、ただの一人の女性ではなく、
どこか時代そのものの姿にも見えた。
「大殺界」という言葉も、そう。
正しいかどうかよりも、
その言葉にすがりたくなる気持ちがあったということ。
不安な時、誰かに「大丈夫」と言ってほしい。
はっきりとした答えが欲しい。
それは、あの時代を生きた人たちも、
そして今の私たちも、きっと同じだ。
戦後の時代は、優しさよりも強さが求められた。
迷わず決めること。
前に進み続けること。
それが社会を動かし、日本を立ち上がらせた。
でもその裏側には、
誰にも見せない孤独があったのだと思う。
観終わって、ふと父親世代のことを思った。
多くを語らず、ただ働き続ける背中。
あの姿の中には、きっと言葉にしない思いがたくさんあったのだろう。
あの時代を生きるというのは、
想像以上に大変で、そして静かな孤独と共にあったのかもしれない。
欲望は、悪いものではないのだと思う。
何もないところから立ち上がるためのエネルギー。
誰かを守るための力。
でもその強さは、ときに自分自身も揺さぶる。
このドラマを観て、
少しだけ、あの時代とそこに生きた人たちが近くなった気がした。
892/1000 うるさいプリンター
最近、私の仕事の中で欠かせない作業のひとつに、産業廃棄物のマニフェスト発行がある。マニフェストとは、産業廃棄物