信頼できる廃棄物処理許認可と実績
お片付け・ゴミ処理・買取 一括受付
鶴岡市・酒田市で家財整理・遺品整理・特殊清掃をお届けするお片付けのプロ集団 アンカーズ

電話受付:8:00〜17:00 定休日: 日・祝

  1. 毎日ブログ
  2. 778/1000 探すを楽しむ新しい時代 
 

778/1000 探すを楽しむ新しい時代 

778/1000 探すを楽しむ新しい時代 

正月ということもあって、ネットフリックス三昧。友人に勧められた『葬送のフリーレン』を観始めた。

剣と魔法の世界。

勇者が魔王を倒し、世界は救われ、物語は終わる。

本来なら、そこで拍手をして幕が下りるはずだ。

けれど、この物語はそこから始まる。

エルフである主人公のフリーレンにとって、人の一生はあまりに短い。

十年一緒に旅をした仲間との時間も、彼女にとってはちょっとした出来事にすぎない。

だから当初、別れの重みも、後悔の輪郭も、はっきりとは掴めなかった。

一方で、人は変わる。

歳を重ね、立場が変わり、価値観が更新されていく。

変化の速さの中で、置いていかれたり、追いつこうと焦ったりしながら生きている。

フリーレンは、その速さに合わせようとしない。

代わりに、ゆっくりと歩き続ける。

そして言う。「遅すぎることはない」と。

この言葉が、不思議と胸に残った。

僕らの世代は、「何者かになりなさい」と強く言われて育ってきた。

結果を出すこと、役に立つこと、評価されること。

それが正解で、それ以外は遠回りのように感じていた。

けれど振り返ってみると、

与えられた評価や肩書きは、いつの間にか色褪せている。

手に入れたはずの「答え」は、次の瞬間には別の問いに上書きされていく。

フリーレンが教えてくれるのは、まったく別の価値観だ。

本当に欲しいモノとは、誰かから与えられるものではない。

それは、探し求めている時間そのものなのだと。

寄り道をし、立ち止まり、無駄に見えることを繰り返す。

探している最中は、不安もあるし、確信もない。

けれど、その時間だけは、後から奪われることがない。

何者かになれなかったとしても、

探し続けた時間は、確かにそこに残る。

それは誰かと比べるものでも、評価されるものでもない。

ただ、自分の人生の厚みとして積み重なっていく。

平和な時代のヒーローは、剣を振るわない。

世界を救うよりも、記憶を拾い、感情を学び、時間を抱えて歩く。

その姿は、派手ではないけれど、とても誠実だ。

「探すを楽しむ」がこの作品のテーマであり、今の時代のテーマなのかもしれない。