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毎日ブログ

2026/07/23
979/1000 人生で一番嬉しいお土産   

今年の目標の一つに、「出雲大社へ参拝する」と書いていた。

ずっと心惹かれている場所だ。

けれど、仕事や予定を考えると、今年中に行くのはなかなか難しそうだと感じていた。

そんな矢先、先輩経営者から思いがけない贈り物をいただいた。

それは、出雲大社の御砂。

「会社の四隅に撒くといいよ。」

その言葉とともに手渡された御砂を見て、胸が熱くなった。

もちろん、本当は自分の足で出雲を訪れ、参拝したい。

でも、それ以上に嬉しかったのは、「私のことを応援してくれている人がいる」ということだった。

人は一人で頑張っているようで、実はたくさんの人に支えられている。

「この人ならきっと喜ぶ。」

そう思ってお土産を選び、持ってきてくださったその時間や気持ちを想像すると、それだけでありがたい。

この御砂は海から持参した砂を入れ、その分を大社からいただくのだそうだ。
御砂には大きな願いが込めれらている。

出雲大社には、いつか必ず自分の足で参拝したい。

でも今回いただいた御砂は、それよりも先に「人のご縁の尊さ」を教えてくれた。

応援してくれる人がいる。

信じてくれる人がいる。

それだけで、人はもう十分に幸せなのかもしれない。

そんなことを、出雲から届いた小さな御砂に教えていただいた。

2026/07/21
977/1000 『ペリリュー』が問いかけた、リーダーの決断   

先日、映画『ペリリュー ―楽園のゲルニカ―』を観た。

正直に言うと、最初は少し違和感があった。

あの柔らかく、どこか親しみやすい絵のタッチで戦争を描くのか、と。

ところが、物語が進むにつれて、その違和感は消えていった。

いや、あのタッチだからこそ最後まで観ることができたのだと思う。

兵士ではなく、一人の青年として彼らを見ることができる。

だからこそ、一人また一人と命が失われる重みが、静かに胸へ積み重なっていく。

映画の中で、私が最も考えさせられたのは、終戦を知らずに三十数名を率いた指揮官の姿だった。

戦争が終わったことを知らない。

昨日まで正しいとされていたことが、本当に今日も正しいのか分からない。

志を貫くべきか。

命を優先すべきか。

その決断を、自分一人ではなく、多くの命を預かる立場で下さなければならない。

その姿を見ていて、不思議と中小企業の社長の姿が重なった。

経営もまた、前提が変わる。

景気が変わる。

法律が変わる。

人口が変わる。

技術が変わる。

昨日まで成功していたやり方が、今日は通用しないこともある。

そんなとき、過去のやり方に固執するのか、それとも変える勇気を持つのか。

経営者は常にその問いを突きつけられている。

だから私は思う。

会社とは、不易を定め、不易を守るために易を変え続けるものなのだ。

変えてはいけないものは、理念であり、存在意義であり、「何のために会社があるのか」という目的だ。

しかし、その目的を実現する方法は、時代に合わせて変えていかなければならない。

終戦という一つの出来事で、それまでの価値観は大きく変わった。

昨日まで「最後まで戦うこと」が正義だったものが、「生きて帰ること」が正義になる。

前提が変われば、手段も変えなければならない。

それでも、守るべきものは何だったのか。

その問いは、戦場だけのものではない。

企業も同じだ。

目的は変えない。

手段は変える。

その見極めこそが、経営者の仕事なのだと思う。

『ペリリュー』は戦争映画だった。

しかし私には、リーダーとは何かを問いかける映画でもあった。

変える勇気。

変えない覚悟。

その両方を持ち続けること。

それは戦場だけではない。

今、この時代を生きる私たち経営者にも、毎日のように問われていることなのだと思う。

2026/07/19
975/1000 1000日ブログ、残り1ヶ月を切る   

2023年11月18日に始めた毎日ブログも、1000日まであと1か月を切った。

この3年、本当にいろいろなことがあった。

嬉しいことも、苦しいことも、迷ったことも、自分の力不足を痛感したこともあった。

会社のこと、家族のこと、新しい出会い、別れ、挑戦。そして多くの学び。

振り返れば、この3年は紛れもなく私の人生の転機となった時間である。

その時々に感じたことを文章にしてきたからこそ、自分が何に悩み、何に喜び、何を信じるようになってきたのか、その足跡が残っている。

毎日書くことは決して楽ではなかった。でもなんだかんだ続けることができている。

1000日という数字は一つの節目ではある。

しかし、本当に価値があるのは1000という数字ではなく、その日その日に向き合い、一歩ずつ積み重ねてきたことだ。

あと1か月。

1000日を迎えることが目的ではない。

明日もまた、自分らしい一日を、自分らしい言葉で残していきたいと思う。

2026/07/17
973/1000 完全数28   

リビングに何気なく置かれていた一枚のベースボールシャツ。

高校生の息子が、文化祭でクラス全員と揃えて作ったものだという。

背中には「28」。

そして名前の欄には、

「江夏しか知らない」

昨年、息子は夏休みの読書感想文で『博士の愛した数式』を読んだ。

その本には、数学者である博士が愛した完全数「28」と、博士が熱狂的に応援していた江夏豊が印象的に登場する。

ベースボールシャツを作ると聞いたとき、私は何気なく、

「背番号を選べるなら、28がいいんじゃない?」

と提案してみた。

息子は最初、ぽかんとした顔をしていた。

「28は完全数で江夏。」

そう話した瞬間、息子の目がパッと輝いた。

『博士の愛した数式』で読んだあの数字と、ベースボールシャツの背番号が一本につながったのだろう。

そして実際に選んだ背番号は28。

名前には「江夏しか知らない」。

親としては、その提案を受け入れてくれたことが、とても嬉しかった。

文化祭では、クラスメイトも先生も、この組み合わせの意味に気づく人はいなかったそうだ。

でも、それでいい。

分かる人だけが分かればいい。

私にとって大切だったのは、一年前に一緒に話したことを、息子が覚えていてくれたことだった。

子育てというのは不思議なものだ。

「勉強しなさい」と言ったことよりも、本を読んで「面白いね」と語り合った時間の方が、案外心に残っているのかもしれない。

読書感想文も、感想文を書いて終わりではない。

一冊の本が親子の会話を生み、その会話が一年後、一枚のベースボールシャツという形になって帰ってきた。

リビングに置かれたそのシャツを眺めながら、そんな小さな幸せを感じた。

2026/07/15
971/1000 綺麗の裏側には   

今年は海開きが少し早かった。

一度くらいは海水浴に行きたいなと思っている。

梅雨明け前の海も好きだが、真夏の青い海には、やはり特別な魅力がある。

海水浴場へ行くと、「綺麗だな」と感じる。

でも、その綺麗さは決して自然にそこにあるわけではない。

シーズン前には、海岸の漂着ごみを拾い、流木を片付け、危険なものを取り除き、多くの人が安心して楽しめるように整備をしている。

私たちは、つい完成した景色だけを見てしまう。

しかし、その景色の裏には、誰かの汗と時間がある。

海だけではない。

会社が整っているのも、公園が気持ちいいのも、街が美しいのも、誰かが見えないところで手をかけているからだ。

私たちの仕事も同じである。

ごみを回収し、環境を整える仕事は、終わってしまえば何もなかったように見える。

だからこそ、この仕事には誇りがある。

美しい景色を見るたびに、その景色をつくってくれた人たちにも思いを寄せられる人でありたい。

そして今年も、一度くらいは海水浴に行って、思い切り夏を楽しみたいと思う。