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  1. 毎日ブログ
 

毎日ブログ

2020/12/04
アンカーズと終活 part 4  
 アンカーズは遺品整理や特殊清掃を行う専門部隊となる。その立ち上げに際し、核となる理論が必要だと考えるようになりました。モノを片づけるといっても様々なライセンスがあり、かなり迷いましたが、アンカーズには【整理収納アドバイザー】が一番しっくりくると感じました。
 一般的に、遺品整理業者は【遺品整理士認定協会発行の遺品整理士】という資格を取得します。私も取得しましたが、モノを整理するという事の基本については、概念的で比較的マインドや心がけを重視している印象でした。私はもっと、モノを整理するという事の根幹を、具体的に語れる理論を学びたいと考えておりました。というのも、2010年の流行語大賞に断捨離がノミネートされ、2011年の東日本大震災があり、この時期に、モノを所有する・捨てる・片づける・整理するという事への人々の意識が大きく変化したと感じていたからです。
 実際に粗大ゴミ収集の現場でも、多くのクライアントが多すぎるモノを抱え、どうすれば良いのかと悩み、あるいは家族間で諍いまで引き起こしていたのです。こういった状況を目の当たりにしながら、モノを捨てる事だけでは問題の本質を解決することはできないだろう。そう考えていました。
 整理収納アドバイザーは、モノと人の関係や、なぜモノが増えるのかを説き。更にはそれを具体的にどう分け(人とモノとの関係性を基にした分け方で)、どう収めるのかを示していました。この理論に触れたとき、その理論の拡張性の高さに鳥肌が立つ想いでした。
 2013年2月、私は自分所有のモノを整理する、整理収納アドバイザー2級を取得。続いてプロ資格である1級を2014年1月に取得しました。part5に続く
 【※アンカーズセミナールームでは整理収納アドバイザー2級認定講座を開催しております。次回12月13日(日)整理収納アドバイザー講座申込
 

2020/12/03
アンカーズと終活 part3  
 孤独死現場に見積に行った潔癖症の私。アドレナリンが体中を巡る中、ここで亡くなっていた方のご遺族の事について考えていました。亡くなっていたのは一人暮らしの60代前半の男性。頭の中に「お母さんはまだご存命かもしれない」という言葉が響きます。息子が亡くなったというだけでも、酷な事。その上この部屋の状況を見たとしたら…。
 やるとか・やらないとかと考える余地はありませんでした。不安そうな管理業者の方を前に「任せておいて下さい!」と言ったのが2012年10月の話です。孤独死という言葉もまだあまり知られていなかった頃、まったく未知の仕事を終えて、「これは俺の仕事だ!」と確信しました。
 これまで、自分の嫌な面として隠していた「潔癖症」というパーソナリティーを思う存分に発揮できる世界。それが、この究極な環境であることに気付いたのです。 
 そこから、こういった現場に対応できるチームを社内につくるべく、手探りで準備を進め2013年9月に納車された箱型トラックと共に、アンカーズを立ち上げました。トラックには、整理収納・特殊清掃のオーダーメイドサービス・アンカーズとデカデカと名入れしました。
 part 4に続く
 
 

2020/12/02
アンカーズと終活 part 2  
 ゴミ屋がなぜ終活か。話せば長くなります。まず「私は潔癖症でした」というところからお話しましょう。高校1年の夏休みから、急にお金やつり革に触れられなくなり、とにかくしょっちゅう手を洗わずにはおられない。人との接触もままならない状態。(コロナ対応の手洗い、ディスタンスを20年以上続けている感じです。)社会人となり日常生活ではコントロールできるようにはなったのですが、排泄物やゴミを扱うこの仕事にはかなり抵抗がありました。
 それでも家業ということでやっておりましたが、どちらかと言えば仕方なく感は否めず、只々皮肉なものだと感じていました。
 そんな中出会ったのが、孤独死残置物処理の現場でした。それも、どの業者からも断られたという現場。
 分厚いカーテンが引かれていると思ったのが、多量の蠅。蛆まみれの畳の上が火事の痕の様に爛れており、灼けるような強烈な臭いがしました。その不衛生極まる環境の中で、私はゴミ処理という私たちの仕事に、猛烈にその価値を感じていました。
 【孤独死×潔癖症】そんなありえない組み合わせが、アンカーズビッグバンの始まり、アドレナリンが体中を駆け巡りました。
 その時の頭をよぎったのは、「この状況をご遺族に見せてはいけない」というものです。亡くなっていたのは一人暮らしの60代前半の男性。「もしかしたらお母さんはまだご存命かも知れない」頭の中にそんな言葉が響きました。
 part3へ続く

2020/12/01
アンカーズと終活 part 1  
 私がエンディングノートを初めて書いたのは2015年。30代でエンディングノートは一般的には早いと感じられる事かもしれません。きっかけは、孤独死現場での作業からでした。
 孤独死や遺品整理の作業において私たちは、そこにお住まいだった方とお話することはありません。情報としてあるのは、性別・年齢・感染症の有無、その程度のものです。ただ作業中は色々な事を感じながら仕事をしています。
 それは突然にやってきて、すべてが過去形の抜け殻になること。死後は何も伝える手段が無い事。人の一生とは?と思うことが多くありました。そんな時、エンディングノートの存在を知り、書くことにしました。書いてみると様々分からない事だらけ。書き上げるために、家系図の書き方講座に通ったこともあります。
 そして今日、おしゃれ終活のインフォームノート講座を受講。(おしゃれ終活には以前このブログで触れております。)インフォームノートは情報の整理帳、今回初めて記入しました。教えて頂いたのは、秋田のアンバサダー日景瑠美氏。
 私は勝手に氏を同志と感じているのですが、オンラインにて丁寧に教えて下さいました。書いてみての感想1.必要な情報が、しっかり書ける。書きやすい。インフォームノートはこれまで記入していた、エンディングノートよりページ数が多いので、抵抗感がありましたが記入する情報がまとまっており、集中して書ける。気が散らない。感想2.見直しは必須。初めて書いた2015年と、現在とでは加入している保険も変わっていたし、SNSや各種IDなど整理すべきデジタル的な内容が増えていました。感想3.子供たちにも今から書いてほしい。子供たちが社会に出る時に必要な情報、管理しなければならない情報が全てここにあります。活用すれば、良き夫・良き妻・良きビジネスパーソンとなるだろうと感じました。瑠美さんありがとうございます。

2020/11/30
家族の風景における俺の主張 part7  
 家族間の諍い。片づけの現場でも、「お母さん、こんなモノとっておいてどうするの!」「捨てるよ!」「いいから、ゴミ屋さん持って行って下さい」。この様な現場を多く目にしてきました。
 人が言い争いなどをしている時、脳の後帯状皮質が活発となり、ドーパミン(快楽物質)放出のコントロールが効かなくなることが分かっています。そうするともっと強い刺激を求めて、欲や衝動に突き動かされ、我を忘れた状態になります。そして冷めたとき後悔が襲ってくる。つまり平常心を失っている訳です。
 気が付くと、いつも言い争いをしてしまう。そして後悔をする。けど止められない。そんな時は、このドーパミンが悪さをしているのかもしれませんね。
 ではどうすれば良いか…。最近の脳科学では、他者の幸せを願うや、感謝の言葉を口にするとき、後帯状皮質の動きが低下し、ドーパミンの放出をコントロールする研究結果があります。つまり、利他や感謝というマインドによって、平常心を得て冷静な判断をすることが可能となるのです。
 旦那さんの顔を見ると、ムカムカしてくる。母親と話していると、最後には喧嘩になる。そんな時は、「いつもありがとうね〜」「元気で良かった〜」などの【利他・感謝】をイメージできるような言葉かけをしてみてはいかがでしょうか。
 どうですか?「いつもありがとう」なんて言ったり言われたら、争いにはならないはずです。
 生き物の中で唯一、「誰かの為に!」と生きられるのが、人間なのですから。
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