年末ですね。
車通りもどこか落ち着きがなく、お休みに入ったからでしょう飲食店には長蛇の列が多く見られました。
当社も今日で粗大ごみの受け入れは年内最終日。
ありがたいことに朝から慌ただしく、気づけば一日があっという間に過ぎていきます。年末らしい風景だな、と思いながら現場を見ていました。
そんな忙しさの合間に、今日ひとつ、面白い文章を読みました。
「頭上運搬」という身体技法についての話です。
車や台車が使えない地域で、人が荷物を頭の上に載せて運ぶ。
アフリカや中南米などでよく見られる光景で、テレビなどで一度は目にしたことがある人も多いのではないでしょうか。
調べてみると、この頭上運搬、日本では沖縄県でも行われていたことが分かっているそうです。
さらに興味深かったのは、その習得方法。
「誰かに教わった記憶はない」
「自分にもできると思ったら、できた」
経験者の多くが、そう語っているというのです。
考えてみれば、人が歩けるようになる瞬間も、これに近いのかもしれません。
何度も転びながら、ある瞬間ふっとバランスが取れて、「あ、いける」と身体が理解する。
理屈を学んだわけでも、十分な経験を積んだわけでもない。
けれど、「できると思えた」その瞬間に、世界が一段広がる。
知識や経験が大切なのは間違いありません。
でも、それ以前に
「できると思えるかどうか」
この感覚は、案外軽視できないものだな、と感じました。
さあ、新しい年はすぐそこです。
来年の目標も、完璧な準備が整っていなくてもいい。
まずは
「できると思ったら、できる」
その感覚を信じて、ひとつ試してみる。
年末の慌ただしさの中で、そんなことを考えた一日でした。