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731/1000 手稲で気づいた、もうひとつの学び 

昨日から、札幌市手稲倫理法人会さんにお邪魔している。

二日間の講師という大役をいただき、皆さんからは「先生」と呼ばれる。

けれど、その呼び名がどうにもこそばゆい。

申し訳なさと、恥ずかしさと、少しの戸惑いが入り混じっている。

二日間も、いったい何を伝えればいいのだろう。

はっきりした答えを出せないまま飛行機に乗り込み、雪がちらつく札幌に降り立った。

手稲という地名は、アイヌ語で“湿地”を意味するのだという。

小樽と札幌のあいだにあり、小樽出身のサカナクション・山口一郎さんの「新宝島」に出てくる

「テイネテイネテイネ」というフレーズが、昨日からずっと頭を回っている。

だが、あの歌詞とはまったく関係がないらしい。

ホテルの窓から手稲の山並みを眺める。ここは札幌オリンピックの時にスキー場として整備され、この地域が札幌市に編入されたという。

それにしても季節が早い。

山形よりも一か月ほど冬の歩みが早く、厚手のコートがようやく“ちょうどいい”。

乾いた冷たい空気が、肌にも心にもピリッとした緊張感をくれる。


そして私にできるのはただひとつ。

自分の物語を語ること。

痛みも喜びも、迷いや未熟さも、逃げずに歩いてきたその過程だけなら、誰にでもまっすぐ伝えられる。

そして、この二日間の大役を終えて思う。

一番“教えられた”のは、私自身だった。

こちらが話をしながら、一番聴いていたのは私自身。


結果はそうできのいい内容ではなかったのかもしれない。

しかし、次に生きる二日間であったことは間違いない。