少年が手にしているのは、昭和20年代後半、およそ70年前の写真。とはいっても、白黒写真を現代の技術で蘇らせたカラー写真です。写真は、学芸会の集合写真。少年の祖父が映されています。これは、祖父の同級生の男性が終活の際に見つけたもので、あまりに懐かしく、同級生の皆に送ってよこしたとのこと。
いつも寡黙な祖父のそのひょうきんそうな表情を見て「かわいい」という少年。一枚の写真で祖父に対する印象が大きく変わった様子でした。
私は子供の頃の楽しかった記憶を、カラー写真で蘇らせ、同級生と共有するというこの方の終活に共感と感動を覚えます。
アンカーズの考える終活は、理念でもある【Revive the life 人生を蘇らせる】を実現するためのもの。過去には、楽しさばかりでは無いかも知れません。ではどの過去をこれからの未来、これからの人生に連れて行くのか、そしてどの様なものへとしたいのか…。
女性に比べ、男性は過去へのこだわりは一入。その中で、自分が記憶している最も古い楽しかった思い出を終活の中で見つけ出し、現在の記憶としてカラー写真で蘇らせた。
この方の、未来へ向かってのアクションは始まっているようです。