昨日、妻と焼き鳥屋さんへ行った。
ここは、いつもごみ収集でお世話になっているお客様のお店だ。
妻を連れて行くのは初めてで、前から一度案内したいと思っていた。
とはいえ、最近は日曜日も仕事が続いている。
その“罪滅ぼし”というか、“ご機嫌取り”というか、
まあ、そんな気持ちも正直あった。
カウンターに並んで座ると、話題があっちへこっちへ飛ぶ。
家のこと、子どものこと、どうでもいいようなこと。
私はといえば、弱いお酒をいつも油断して飲んでしまい、
案の定けっこう酔っ払ってしまった。
酔いが回った頃、妻がぽつりと言う。
「日曜日くらい、ぐうたらした方がいいよ。」
これが、私の最も苦手とすることだ。
日曜日も仕事を入れてしまう。
“やるべきこと”を探してしまう。
止まったら倒れる自転車のように、つい動き続けてしまう。
でも、妻の言葉は妙に胸に残った。
ぐうたらすることは、ただのサボりじゃなくて、
気持ちに余白をつくることなのかもしれない。
焼き鳥をつまみながら、
「たまには止まるのも悪くないか」と
ほんの少しだけ思えた夜だった。
今日もまた、つい動き回ってしまいそうだけれど、
妻のあの一言を、しばらくお守りにしてみようと思う。