私は運がいい。だからこそ、時にその幸運に甘えて粘り強さを忘れてしまうことがある。昔、西洋占星術の先生に「あなたは良すぎて悪い」と言われたことがあった。その意味が当時はよく分からなかったが、今になって思えば、「運に頼りすぎて、じっくり努力する機会を逃している」ということだったのかもしれない。
そんな中、ある人が粘り強さを発揮して、物事を思い通りに進めているのを目の当たりにした。私なら「もう無理だ」と諦めてしまう場面でも、その人は決して引かない。その姿に感動し、自分にはまだ粘りが足りないのではないかと反省した。
運が味方をしてくれることもあるが、それだけでは超えられない壁もある。本当に強いのは、最後まで可能性を探り続ける人間だ。運と粘り強さ、どちらも活かすことができれば、きっとこれまでとは違う景色が見えるはずだ。