今回ご紹介するのは、大森嗣隆著【無宗教なのにどうしてお葬式にお坊さんを呼ぶの?】です。アンカーズのセミナールームにて開催の、生前整理アドバイザー2級講座の講師を務めてらっしゃいます佐藤先生より教えて頂いたご本ですが、本当に興味深い。【仏教に接するのは葬儀の時だけという方が大多数】という現代においてはこのタイトルのように、無宗教と言ってもいいぐらいに、日本人の信仰心は大きく変化しています。
平均的な葬儀費用が100万〜150万円(お布施別)と言われる中、「葬儀ポータルサイト」が台頭し「お坊さん便」なるサービスも出現。葬儀にまつわるパラダイムシフトが起こっております。
これを読んで感じるのは、【本当に大切な事に時間を割いているか】という点です。地域の事、親戚の事、ご先祖の事、お寺の事、しっかりと聴いて来たのか。知ろうとしてきたのか。そして伝えて来たのか。それを理解した上で自分や家族の葬儀についての決断をしたのか。するのかという点です。
たくさんの情報やモノやイベントが押し寄せ、忙しいが口癖。誰もがいずれ死ぬという現実の前に、本当に大切な事に時間を割いて来たのか、向き合って来たのかが問われていると感じました。
以上、毎月の墓参を欠かさない、古い人間の見解でした。