熊というと、物語の世界では優しくて力持ちというイメージでしょうか。可愛らしいイメージで描かれる事がしばしばあります。しかしこちら庄内では毎日の様に熊出没に関する情報が地域の防災情報の中にアップされ警戒を促しております。
我が家には先祖代々のお墓というのがあるのですが、我が家のお墓はうっそうとしげる雑木林の中にあり、当然人気の無い場所ですからお墓参りの時は熊に遭遇しないかなといつもヒヤヒヤしてしまいますし、地域のパワースポットや風光明美なスポットにも行きたいのですが、もし熊が出たらどうしよう。そんな心配があって実は行くのが億劫になっております。
私の住まいのある地域は、山里でもなく砂丘なのですが最近特に熊の目撃情報が多く挙げられる様になり、先日などは小学生の登校に親が付き添うなどの事態にまでなっておりました。私の子供の頃今から40年近く前にはそんな話を全く耳にしませんでしたから、とても不思議です。山に食べ物が無くなっているとか、自然破壊が進んだとかそんな事が理由なのだろうと考えていたのですが、地域の先輩からなぜ砂丘に熊が出るのかについて、その真相について教えて頂きました。
前提としてこれだけの理由ではないとは思うのですが、考えられるのは砂丘メロンの授粉用のミツバチの巣にあるハチミツを狙って熊が出没しているということなのです。これからの時期砂丘では多量の砂丘メロンが栽培され7月8月ごろに全国に出荷されます。
そしてこの5月というのは授粉作業の時期でありそれを担っているのがミツバチです。この時期はニセアカシアが咲き乱れており、どうやらニセアカシアの蜜もかなり集めてくるのだそうですが、メロンの授粉にはミツバチが欠かせない存在です。
で、このミツバチが集めたハチミツに熊がやってくる。驚いたのは人間サイドに蜂蜜を活用するという道がつけられていないということでした。この話は別にしてもプーさんがハチミツ大好物というのは本当の話だったんだと納得してしまいました。
原因が分かっているのだとすれは課題は見えて来ますので、今後熊の出没はなんらかの変化があるかもしれません。以上、熊と砂丘とハチミツの意外な繋がりでした。