「雪はちょさねど、けねもんだ」直訳しますと、「雪は触らないと、消えないものだよ」です。これは私の住む山形県庄内地方の方言なのですが、「けねもんだ」の言い回しは庄内地方北部の港町、酒田市を中心とした表現ですね。これが南部の城下町、鶴岡市だと「けぃぇねぇもんだ」になります。
それはさておきこの言葉、先輩のお父様がよくおっしゃっておられたそうなのですが、なかなか趣のある言葉だと、除雪の度に口ずさんでしまいます。
雪は塊のままだといつまでも消えずに残ってしまうものです。しかしそこにスコップを入れ動かせば、どんどん消えて行きます。これは様々なモノ・コトにも当てはまる訓えと言えるのでは無いでしょうか。
デスクの上に積み上げられ地層の様になってしまった書類、物置のよく分からない段ボール群、或いは新規事業の開発における懸案事項、時代の変化によって迫られているオペレーションの見直し等々、大きな塊になってしまっているモノ・コトが誰にも何処にもあると思います。それはそのままにしておいては進まない。「ちょさねど(触らないと)」それは消えないのです。
片付けの基本に、「塊にして置かない」と言うものがあります。個人で家庭で職場で、2022年それぞれの塊にスコップを入れて行く、そんな年にしてはいかがでしょうか。
「雪はちょさねど、けねもんだ」雪国の方なら納得の名言からの訓えでした。お片付けや職場環境の再構築でしたら、お片付けのプロ集団アンカーズがお役に立てます。