先日伺ったお話に、職場の喫煙室で火災が発生し、信頼を失墜させお客様が離れて行ってしまった、と言うお話がありました。
その職場には喫煙室があり、皆そこでタバコを吸っていました。しかし灰皿は無く、プラスチックバケツに水を張った物を吸い殻入れとして使用しており、喫煙する全ての人が、そのバケツが危ないと言うことは認識していた様です。
そして事件は起きました。夕暮れ時の薄暗い喫煙所で火災が発生。原因は、吸い殻入れのプラスチックバケツが倒れていたのに気が付かず、吸い殻を捨てた為と言う事です。
皆が危ないと感じていたのに、なぜ誰も改善しようと行動に移さなかったのか‥‥。会社の社長は無念がります。
このお話では、火災と言う最悪のケースに至ってしまった訳ですが、これに限らず職場では、誰かがやるだろう、指示されていない、ルールが無いなど様々な理由によって、不安全な状態がなおざりになっている事があります。
「弁当とケガは自分持ち」などと言われていた高度成長期では、自らでその状況・環境なりを改善・工夫しようと言う気概があった様にも聞いています。それを、「行動できる社風にするべきだ!」なんて乱暴に片付けることは出来ないでしょうし、個人任せにもして置けないでしょう。
それでは環境改善を推進し、気がついたら行動できる組織へとして変革させて行くためにはどの様な仕掛けが必要なのでしょうか。パート2に続く