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575/1000 伸びしろセンサーが反応した日

575/1000 伸びしろセンサーが反応した日

子どもの頃、自分の中に“ちょっと得意なこと”があるだけで、

なんとなく自信が持てた時期があった。

誰かに褒められるたびに、

「自分って、少しはすごいのかも」と思えた。


でも、あるとき気づく。

上には上がいる。

自分の「得意」は、案外通用しない。

その瞬間、自信が少しずつ崩れていく。


それ以来、本気を出すことが、少し怖くなった。

でも、たぶんそれ以上に怖かったのは、

自分の感情を表に出すことだったのだと思う。


悔しい、恥ずかしい、怖い。

そんな気持ちを見せたときに、

「弱いと思われるんじゃないか」と不安だった。

だから私は、感情を隠すために、

強がったり、笑ってごまかしたりする術を身につけていった。


ある日、信頼している人に言われたことがある。

「なんでそんなに平気そうな顔してるの? そんなに強くないくせに」


その言葉が、心に引っかかった。

たしかに私は、鎧のようなものをまとっていたのかもしれない。


大人になった今でも、何かに向き合おうとするとき、

背中の奥に、ゾワッとするような違和感が走る。

あの感覚は、長い間「不安」や「気持ち悪さ」として処理していたけれど、

最近になって、少し見方が変わった。


あれは、もしかしたら――

“伸びしろセンサー”なのかもしれない。


感情が動くとき、

自分にとって大事なものに近づいたとき、

そのセンサーがそっと知らせてくれている。

「ここを越えたら、変われるかもしれないよ」と。


だから最近は、センサーが反応したときこそ、

感情を押し殺すのではなく、少しずつ表に出してみようと思っている。


それでも迷うときは、

誰かに薦められたら、あえて乗ってみる。

ひとりじゃ進めないときほど、

差し出された言葉に乗っかることが、自分を広げるきっかけになることもあるから。


感情を出すのは、今でも少し怖い。

でも、怖いままでもいい。

その先にある“ちょっと新しい自分”に出会えたら、それで十分だと思っている。