羽田空港第2ターミナルには丸亀製麺があって、行くと大体そこで食べてます。こないだ行った時、スーツにリュックサック姿で片手にスマホ、そのスマホから目を離さない若者がいた。店員さんの呼びかけにも聞いているのか、ウンもスン無い。それに店員さんも機械的に対応したが事前精算の時、その若者が二つ折りの財布からお札をトレーに投げ入れた。流石に私もイラッと来る。苛立ちを抑えながら見ていると、ハガキ大の広告を店員さんからぶっきらぼうに奪い取って席に着いた。なんだか気になって見るともなく見ていると、若者はずっと見ていたスマホから目を離し、丁寧にそのチラシを読んだ。
いつも明るく朗らかにいるようにって、先輩から私は教えられました。しかしそれは簡単ではない(例えると、ずっと縄跳びしながら生活しなさいって言われるぐらい)。
その若者にとってはそれは普通の事なのかもしれないし、それ以外にも世の中イラッとすることはたくさんある。そしてそれは自分ではコントロールできないことがほとんどだ。しかし私の心は、私がコントロールできる。そう考えるとなんだか明るくなれる。
「明」っていう字の成り立ちは月はムーン、日は窓を意味するそうだ。だから「明」は太陽の光ではなく暗闇に窓から差し込んでくる月の光と捉えることができる。
脳天気にただ明るいのではなく、暗さがあるからこそ生きる光。難しい表見だけれど、そこに人間が生きる難しさや面白さが見えるなって感じた。