Netflixに新海誠監督の「君の名は。」と「天気の子」が久々にラインナップされていました。それでまた観てしまったのですが、青春ラブストーリーとして観ても最高傑作だな〜ってつくづく感じます。しかし、どちらもベースとなっているのは天災。
新海誠氏のインタビューなどを読むと、大ヒット映画を生み出した人とは思えないほど、一番伝えたいことが伝わっていない焦りのようなものを語っています。その焦りとは何か?改めて「君の名は。」を観て感じました。それは天災への備えです。
「君の名は。」では「むすび」ということを切り口に、巫女である主人公の家系が代々(千年周期で)その備えに対する秘密を伝承している。しかしその意味は消滅し形だけが残され、その意味を主人公たちは探り気がついて行く。それをラブストリーとともに描くんだから、手が込んでる。
そして2022年に公開された新海誠監督の最新作「すずめの戸締り」ではもう直接的に天災を納めることを軸に描かれている。この作品、天気の子の公開からすぐに制作へ向けて新海氏は動き出しているんです。氏の焦りを感じずにはいられません。
だから、作品の素晴らしさに目を奪われることなく、私たちは備える必要があるなと感じました。今回の能登沖地震においてもそうです、圧倒的にその備えは足りていないし、人任せである。しかし、みんな目の前の生活のことで手一杯。だから、やっぱりお片付けで余裕・余白を作って欲しいんです。
なんかどうでもいいノイズに気を取られて、余計なことばっかりやって、本当に大切なことに目を向けていない。自分も含めてですが、家族とか、近所の人とか会社のスタッフとかにちゃんと心を配っていない。
こんな状態で災害が起こったらどうだろう。まずはその時間作って、みんなで話そう。そんなことを映画を観て感じました。ぜひたくさんの人に観てほしい映画です!