我が家では猫は飼っていません。しかし、毎日遊びにくる近所の飼い猫がいました。名前を麦太郎といって虎猫という分類になると思うのですがオス猫です。麦太郎との出会いは面白くって、私と娘が外で遊んでいた時にふらっとやって来て塀から我が家の屋根に登って屋根の上から私たちの様子を覗き込んでいるような愛嬌のある猫でした。
それから、毎日娘に会いにやって来くること1年半、今度は似たような虎猫で麦太郎よりかなり大きくて太ったオス猫も我が家にくるようになったのです。私たちはその猫をデカと名付けて様子を見ていたのですが、デカは麦太郎がいつも座っている所に太々しく寝るなどしていて、麦太郎は隅っこに小さくなってじっとしているという構図が生まれ、両者一歩も譲りませんでした。それからしばらくして、麦太郎はぷっつりと来なくなり、デカだけが遊びにくるようになりました。私たちは首輪がつけられていた麦太郎をどこのウチの猫だろうと後をつけ、飼い主とも仲良くなっていましたので、心配になってそのお宅に伺うと、包帯グルグル巻きにされている麦太郎が元気なくいたのです。
どうやらデカから麦太郎はやられてしまったようです。以後、デカも麦太郎も遊びに来なくなったというのが我が家の猫事情。これまで私は犬しか飼ったことがなく、猫を飼おうという気は全くなかったのですが、麦太郎を見ていると、人生楽しんでるな〜と羨ましくなることが多々ありました。
とぼけていて気まぐれな猫、そんな生き方もアリだな。またふらっと麦太郎が遊びに来ることを楽しみにしています。