先日羽田空港を利用したのですが、一つの広告が目を引きました。それは世界三代時計ブランドの一つオーデマピゲの広告。雲上ブランドと呼ばれ、一般には手の届かない価格帯のラインナップで、貴族のお抱え時計ブランドとして歴史を歩んで参りました。
そのオーデマピゲ(AP)の中で最も人気があるのが今回広告にもなっているロイヤルオークです。このモデルは1972年に発売され、今年誕生50周年。ロイヤルオークは世界で初めてケース等にステンレス素材を使用するなど(現在では普通ですが)、スポーツウォッチの概念を覆す画期的なモデルとして誕生しました。ドレスからカジュアルまでシーンを選ばない高いデザイン性で世界中の愛好家から人気を集めており、現在最も人気のある時計のジャンルである、ラグスポ(ラグジュアリースポーツ)というカテゴリーを生み出した時計としても有名です。
価格的には800万円で買えるでしょうか、もっと高いかもしれません。とにかく希少性の高いブランドですから、おいそれと買える品物ではないでしょう。雲上ブランドと言われる所以がここにあります。
今回この広告を見て50年間色褪せる事が無く、その人気が常に絶頂である商品って他にあるのだろうかととてつもなく感動しました。広告には「革命児から英雄へ」という言葉があります。この言葉が示す通り時計という小さな、なんだったら100円でも買えてしまう商品にこれほどまでの魅力・価値を与え、50年間不動の地位を走り続ける事ができたのは奇跡と言っても良いでしょう。そんな英雄に敬意を掲げ、少しでも近づきたいと憧れの眼差しを送りました。