我が家の冬の暖は薪ストーブだ。油高騰の折、コスパを考えてのことでは無い。薪ストーブは一度使ってしまうともう手放せない。あのじーんと体の底からあったまる感覚、炎をぼんやり観ているのも良い。そしてヤカンをかけておくと、そのヤカンで淹れたコーヒーがまた美味い。とは言え、薪を準備する手間や煙突掃除やメンテナンスのコストは中々のものだ。薪ストーブは今や趣向品の域にあると思う。
全国的には分からないが、ここ庄内では塩は貸しても薪は貸すなという訓えがある。薪は割ってから3年は乾燥させてから使うのが普通だ。塩は切れてもご近所付き合いで貸せるが、事前準備を怠ったために薪が無いという事態は、いくらご近所でも肯定できないというのだ。
我が家でも冬に備え煙突掃除をし、薪を割り淡々と準備を進めている。今日は薪を入れる収納箱を作るため材料を揃えようと久々にホームセンターに行くと、資材がかなり高くなっていた。さらに驚いたのは資材不足の折、買おうと思っていたパーティクルボードが店頭から消えていた事だ。
コロナとか戦争とか、3年先の世界は全く分からない。令和の御代は薪以上に事前準備が必要になってゆくのだろうか。