昔先輩から教わりました。『「こだわり」って良い意味の様に思われがちだけど、悪い意味もあるよ』と、調べてみると○特別の思い入れという様に使われる事も多いですが、×どうでも良いことを気にするとか×物事に固執し、囚われることなどとの記載があります。
お片付けの現場ではこの悪い意味でのこだわりを捨てられずに四苦八苦している方が多い様に感じます。
これは第三者だからこそそう感じる事ができるのであって、当事者としては本当に耐え難い想いを胸にお片付けを進められてらっしゃいます。
この様なお客様の姿を見て、私も自分の持ち物についていらぬこだわりで所有しているモノがあるのではないかと、客観的に自分の所有物を点検した事がありました。
するとありました。これまでは自分のアイデンティティとして疑いようも無かったアイテムだったのですが、例えばバイクです。バイクは学生時代から20年近く乗って来ましたので、手放すなどとはこれっぽっちも考えておりませんでした。しかし走行距離を調べてみると年間の走行距離200kmです。このバイクは大陸横断を目的として作られた大型のバイクだったのですが、年間走行200kmです。バイク側から考えるとなんで俺をもっと活用してくれない!と憤慨していたかもしれません。
磨いて眺めているのも良いかもしれませんが、自分のアイデンティティってバイクを所有していることなのだろうか‥そんな疑問が芽生え、これはいらぬこだわりだと判断し売却すことにしました。
手放してみてどうか、最高に良い気分です。これまでは天気の良い休日には「バイクに乗らなければ」というプレッシャーを感じる事が多く、おもた〜い気分になっておったのです。
しかし売却してからは、あのバイクは誰かが思いっきり乗ってくれている!と考える事ができるので、その重たい気分から解放される事ができたのです。
そして、バイクを磨いたりメンテナンスする時間を、家族だったり自分の成長の為に使う事ができる。手放して得られるモノというのは有形無形色々と存在しています。
ちょっと自分の「こだわり」について見つめてみませんか。