「失敗が満員御礼」。この言葉、今から十数年前によく通っていた、作家で実業家の高橋歩氏のトークライブにて頂いたものです。言葉の意味としては、「人は失敗しまくると、その事についてそれ以上失敗しなくなる。だから成功する」と言うものだったと思います。成功者の言葉として「成功するまで諦めない」→「だから最後には成功する」と言うものがあります。しかしそう言われるより、同じ様なことを言っているのだと思いますが「失敗が満員御礼」と言う言葉の方が当時の私には響きました。
それから十数年、私も相当な失敗を重ねて来ましたが、失敗をして凹んでいる若い社員などを見て、この言葉を掛けていた事があり「あれ何だっけ?」と急に思い出したのです。
次のステージに上がる為に必要なのは、きっと失敗なのだと思います。失敗は決してネガティブな価値ではなく、次の扉を開く為に必要なイベントである。
だから一時は辛いことでも、失敗を続けて行かなければならない。そうして失敗の満員御礼が成された時、次のステージの扉が開かれる。
歩氏もその後もきっときっちり失敗を続け、新たなステージに立ち続けているのだと思います。
大人になると失敗を嫌う、失敗はしたくない。そして子供や社員にも失敗はして欲しくないと願う。そんな時「失敗が満員御礼」この言葉を自分自身にも掛けて行きたい。