先日靴を買いに行きました、宮城興業へ。宮城興業っていうのは山形県南陽市にある、創業80年を誇る靴製造メーカーなんです。南陽市の工場にはショップが併設されており、工場価格で購入する事ができます。
宮城興業さんは自社ブランドもありますが、主力はOEM。ここでハンドメイドされた靴は、名だたるブランド名を冠し何倍かの価格で百貨店などで販売されています。
ショップに入ると、元は工場ですから、学校の教室みたいにガランとしていて、色気は全くありません。そこに数百の靴がひしめき合っており、その中から一足を選ぶのですからそれは至難の業。一足選ぶのに3時間かけてしまいました(至福の時でしたが)。
靴を選ぶのは、デザインもそうですが難しいのはサイズです。内羽根式と外羽根式でも微妙にサイズ感が違いますし、紐かストラップでもまた違います。
そして一番厄介なのが、サンプルに付き半額というファクトリーショップならではの代物。あのモデルが、サンプルだと半額!、目がハートになってしまいます。「2足買えるのでは…」なんて言う悪魔の囁きが平常心を奪い、冷静に選べない!
「このブレブレの心境ではきっと良い買い物はできない」と、一時は購入を断念しましたが、初心に帰って、目的『なんのために私は靴を買うのか』そこを頭の中に書き出します。①冬はけるラバーソール②最もベーシックな内羽根式ストレートチップ③黒 この条件に半額のサンプルは入って来ませんでした。
と言うことで、あわや半額の罠にはまってしまいそうでしたが、渾身の一足を手に入れることが出来たのでした。めでたしめでたし。