東日本大震災より10年。あれから10年と考えると、とても速い時間の経過だったと感じます。作業車両の軽油の確保に奔走したことや、被災地の復旧作業で現地にバキュームカーで駆け付けた社員達がいたことを思い出します。
我が家では、叔父家族が塩釜におりましたので父が物資を届けたり、私も新潟まで行って灯油を調達して、仙台の友人に届けた事。友人の暮らす小さなアパートに4家族が避難生活を送っていた事を思い出します。
震災前の日本では【無縁社会】が当時の世相を表す言葉として広がっていました。しかし、この震災によって、多くの人々が絆や人と人との結び付きの尊さを再認識し、ライフスタイルや価値観を見つめ直すきっかけとなったと思います。
時を同じくして、断捨離・人生がときめく片づけの魔法など新しい価値観で生き方を見つめる書籍が出版され、時流に乗るようにベストセラーとなって行きました。
辛い経験をされた方、今も苦しんでおられる方、様々いらっしゃると思います。あの時多く人々が考えていた事【私に何かできることは無いか】。10年経って、この想いは今どこにあるのでしょうか。
コロナ禍、人と人との繋がりを断つ事を少なからず求められ、【無縁社会】がまた頭をもたげて来ます。この状況において改めて大切にしたいのは【私に何かできることは無いか】ではないかと感じるのです。
震災から20年後、コロナから10年後、2031年の私たちは何を考えているのでしょうか…未来に繋がる選択をして行きたいと思う、3月11日です。