「私の前世は木ではないか」、そんな空想を子供の頃よくしていました。先日庄内に5人しかいない樹木医のお一人から、お話を伺う機会がありました。樹木を元気にするのがお仕事の樹木医。どの様にして元気にしているのでしょうか。多くの方が行う処置として、【木の根に盛り土をする】というものがあるそうです。心情的にもそうしてあげたくなるのは分かります。しかし盛り土によって土が酸欠状態に陥り、かえって状態が悪くなるということでこれはNG。
正しい処置としては、自然の環境により近づけてあげる事。木の根部分の土に枯葉や木の皮を混ぜる事で自然の土に近い状態をつくってあげると2年もすれば元気になるケースが多いとの事でした。
また、桜の花の色付が薄いなどという場合は、花が散った後にすぐ、お礼の肥料(即効性のある肥料がポイントだそうです)をあげて、消毒そして、1月2月に行う小枝の剪定。この3点をしっかりと行うと美しい花をつけるのだそうです。
この樹木への対応、ビジネスや人材育成のヒント、あるいはお片づけのヒントとしても言える示唆に富んだお話だなと、ありがたく頂きました。