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727/1000 デジタルの向こう側にある、揺らぎの美しさ 

727/1000 デジタルの向こう側にある、揺らぎの美しさ 

今日、ラジオから久々にレイ・ハラカミの曲が流れてきた。

やっぱりいいなぁと思って聴いていると、

パーソナリティーが「この曲、実は古いデジタル楽器で作られているんです」とふと話した。

その一言で、音が急に立体的になった気がした。

完璧とはいえない昔のデジタル機材。

粗い波形や遅いレスポンス、経年の揺らぎ。

その“欠けた部分”が、逆にあたたかさをつくっているのだろう。

デジタルなのに人肌みたいな丸さがある不思議な音だ。

サブスクで音楽があふれるようになって、

曲の背景を知る機会はめっきり減った。

気に入ったら次、また次へと流れていく。

便利だけれど、奥のほうにある物語までは届かないことが多い。

そんなことを思っていたら、ふと90年代の頃を思い出した。

ケミカル・ブラザースが登場し、

打ち込みなのに妙に“生っぽい”ドラムに圧倒された時代だ。

メカニカルなはずのドラムが、なぜか人間の体温を持って聴こえる。

あれは、生ドラムのサンプルやMPCの揺れ、

アナログ卓の歪み、あえて整えないループ……

そうした“機材のクセ”そのものが音に残っていたからだ。

レイ・ハラカミの丸い電子音も、

ケミカルの荒々しいドラムも、

向き合っていたのは、生かデジタルかではなく、

もっとその先にある“揺らぎ”だったのかもしれない。

便利さがすべてを均一にしていく今、

こういう不均一な音に触れると、

なんだかホッとする。

そんな訳で、レイ ハラカミの

アナログ盤でも探してみるかと考えている。