昨日、出羽商工会さん主催の人材採用セミナーに参加しました。
テーマは「お金をかけずに思い通りの人材採用を実現」。
内容は驚くほど今の私たちにフィットしていて、「そうすればいいんだ!」という気づきの連続でした。
特に印象に残ったのが、講師の方が語った「マッチ売りの少女」の例え。
「このマッチが売れないと、お父さんに叱られるんです。お願いします!買ってください!」
この少女の姿は切なく心を打ちますが、同時に、誰もマッチを買ってはくれません。
なぜか。それは彼女の言葉が“自分の都合”ばかりだからです。
買い手の気持ちではなく、売り手の事情が前面に出てしまっているから。
この話を聞いて、思わずハッとしました。
求人でも同じことをしていなかっただろうか、と。
「人が足りない」「来てくれないと困る」「助けてください」
求人原稿に、そんな“自社の都合”だけを並べてはいなかったか。
相手の立場に立たないまま、一方的な“お願い”だけをしてはいなかったか。
講師の言葉は続きます。
「求人は広告じゃない。ラブレターなんです」
誰に、何を伝えたいのか。どんな人と働きたいのか。
その人の心に届く言葉で、自分たちの“想い”を伝えること。
そこに共感が生まれ、初めて人が集まってくる。
求職者の心に届く求人。
それは、ただ人を“集める”のではなく、
“惹きつける”ことで、未来を共につくる仲間を迎えること。
セミナーを通して、求人の本質を改めて学びました。
マッチ売りの少女にならないように。
まずは、自社の求人ページを、自分たちの言葉で見直してみます。
“火を売る”のではなく、“温もりを届ける”ために。