今年も会社の花見の季節がやってきました。
…と言っても、満開の桜の下でブルーシート広げておにぎりと缶ビール、というわけではなく、お店でしっかり料理とお酒を楽しむ、いわば“大人の室内花見”。そして、なぜか恒例になっているのが「社長のひとことタイム」。
堅苦しくせず、でもそれなりに考えさせるような話を…と、今年は「鷹の選択」というエピソードを持ち出してみました。
ご存じの方もいるかもしれませんが、これは長寿の鷹にまつわる寓話です。
鷹は40歳を過ぎたころ、くちばしが曲がり、爪が鈍くなり、羽も重くなって飛べなくなる。まさに“老いとの戦い”です。このまま死を待つか、それとも痛みと時間をかけて自分を生まれ変わらせるか。
鷹は山奥にこもり、岩にくちばしを打ちつけて壊し、新しいくちばしを待ちます。そしてそのくちばしで爪を抜き、羽をむしり、新しく生え変わるのを耐え抜く。そして、再び空へ飛び立つ――そんな話です。
まあ、実際の鷹がそこまで劇的な再生をするわけじゃないらしいんですが、これがなかなかいい寓話なんです。
今までのやり方が通用しなくなったとき、思い切って手放すこと、変わること。それは簡単じゃないし、痛みもあるけれど、その先にしか“次のステージ”はない。そういうことを、この話は教えてくれます。
そして実は、私たちの会社も今まさに、この鷹のように生き残りをかけて変わろうとしている真っ最中。
新しい挑戦をするときは、失敗もあれば、不安もあります。でも、変化を恐れずに前に進めば、きっとまた高く飛べるはず。
てなことで、今日はそんな真面目な話もしながら、みんなとお酒を楽しみたいと思います。