本日はこの季節らしい、吹雪の庄内でした。こういう日をこちらでは「プップ・ディュウー」と言いますが、もはや日本語の領域を超えてますね。意味は「ピューピューとすごい風で、目も開けていられないほどだぜー寒いぜー」みたいな意味なんですが、伝わりますでしょうか。そんなプップ・ディュウー日に家財整理のお見積もりに2件行って来たのですが寒くて鼻水が垂れ、ペンを持つ手が凍え、つま先がカッチこち。2件とも空家の家財整理見積もりだったのでやはり火の気がなくて冬は堪えます。
家財整理の見積もりは、家の中にあるモノの全てを整理する見積もりなので、それはそれは時間がかかるのではないかと思われるのですが、だいたい30分〜1時間ぐらいで終わります。その間ヒアリングができる環境であれば、思い入れのあるモノについてどんなエピソードがあるのかお伺いしています。家っていうのはその人なりその家族なりの人生がそのまま残されていますから、ヒアリングの時が一番楽しいですね。このモノにはそんなエピソードがあったのか〜とそのリアルエピソードが興味深いんです。
それで私も古いモノとか好きなので、ついついこれ素敵ですね〜などと余計な事を言ってお客様の時間を取らせてしまう。しかしお客様もそんな素敵なモノ達を泣く泣く手放さなければならないので、話が盛り上がるんです。
モノが溢れていて、それでもモノが欲しくって、そして持ちきれずモノを手放さなければならない。いつもエンプティーなこの世の中に、静まり返った空家はいろんな事を問いかけています。