人間学を学ぶ月刊誌 致知、昨日届いた今月号を開いてびっくりでした。なんと地元鶴岡を代表する料理人、アル・ケッチァーノ オーナーシェフ奥田政行氏と氏の東京時代の師匠で葆里澶(ホリタン)シェフ後藤光雄氏の対談が目に飛び込んできたからです。
今月の誌のテーマが師資相承(師から弟子へと道を次代に伝えて行くこと)ということで、二人の対談が企画されたのだと思います。奥田シェフと言えば、こちら鶴岡を日本で唯一のユネスコ食文化創造都市の認定の導いた立役者であり、それは地域を代表する人であることは間違いないのですが、致知の誌面を飾るというのはとんでもないことだなと感動しました。
アル・ケッチャーノはイタリアンのお店なのですが、私は2000年のオープン当初に伺ったことがあります。伺ったのは恥ずかしながらその一度きりなのですが同店で食べた前菜のサラダ、この美味しいのなんのっていう感動はいまだに覚えています。
奥田シェフは器にも味があるからとか言って皿を舐めたりしているとか聞いたことがありますが、本当に魔術師レベルの料理人ではないかと感じています。知らなかったのですが氏のお店は全国に直営店が9店、プロデュースしたお店が13店舗あるそうです。ここまで聞くと単なるサスセスストーリーという感じもしますが、氏には父親の残した1億円を越える借金がありその中で、地元鶴岡を食で元気にしたいという並々ならぬ情熱があったのです。