昨年末の紅白歌合戦、一番感動したのはYOASOBIでした。それで一瞬にしてファンになってしまったのですが、それはとんでもなくキラキラしていてエネルギーに満ち溢れていて、一つの絶頂のようなものを見た感じがしたからかもしれません。これまでは無機質な感じがして、若者が聴く音楽でこういうの多いよねの中に括っていたように思うのですが、ああやって生身の人間が出てきて自信満々におもいっきり楽しんでパフォーマンスをする姿を見せられ、心を鷲掴みにされてしまいました。
年始には同じくNHKで彼らが登場するドキュメンタリー番組が放送され、そちらもしっかりとチェックしました。その番組によれば、楽曲を手がけるAyaseはバンドで一旗上げると山口から上京するも鳴かず飛ばず、故郷に帰る事もできず東京でどうやって死のうかと考える日々にボーカロイドと出会い、一人でコツコツと楽曲を制作。美しいメロディーと破滅的な歌詞の楽曲はYouTubeでブレイクし、レコード会社の目に留まります。そこにシンガーソングライターとして路上ライブなどの活動をしていたikuraをヴォーカルに迎えYOASOBIは結成されました。
その後デビュー曲の夜に駆けるは国内配信チャート1位、紅白にて披露したアイドルにおいては、Billboard Global 200にて週間7位を記録するなど、快進撃を続けています。ドキュメンタリー番組の中でAyaseは、今の東京での生活から拠点をロサンゼルスに移すと語っています。理由は「東京での暮らしは快適すぎるから」。
大成功を収めても猶、自分の可能性を信じ新しい環境で音楽を作ることを決めたAyase。天才である彼が現状に甘んじず、ストイックに高みを目指す姿勢に大きな勇気をいただきました。どこまでも自分の可能性を信じ希望を持って生きよう、自分の応援団は自分自身である。そんなことを感じました。