先日あるお役所の施設にお邪魔したのですが水漏れでしょうか、天井のジプトーンが所々抜け落ちておりました。しかし流石はお役所です、その抜け落ちたジプトーンの模様をカラーコピーしてさらにそれをラミネートして抜け落ちた天井に画鋲で貼るという高騰技術で上手に?カモフラージュしておりました。冬になるとさぞかし寒いのではないか、早く大工さんから修理してもらわなければならないのではないかと感じたところです。
このジプトーン、平成18年9月1日以後設置工事に着手したもの以外は石綿が含まれている可能性が非常に高いです。そしてこれを改修する場合、石綿の有無について事前に調査し金額等によっては調査結果を報告する義務があります。ジプトーンに限らず、窯業系サイディング・ルーフィング・スレート・壁紙・ビニル床タイル・ビニル床シート・石膏ボードなどにも含まれている可能性があります。
どの工務店さんでも職人不足の折、大工さんは職人さんの取り合いの状況なのですが、小さな改修工事でもこのような事前調査をしっかり行う必要がありますので、やはり時間はこれまでより必要とするでしょう。工務店さんのお話を伺うと、こちらの調査の必要性を十分に理解し、令和5年10月1日から有資格者でなければ実施できないこちらの事前調査に備えて資格者を増やしているとのことでした。
こういった石綿が含まれる廃棄物を石綿含有廃棄物と呼ぶのですが、当社でも取り扱いしております。しかし、石綿の有無が確認できない廃棄物に関しては石綿が入っているものとして(みなし)対応しておりますのでご注意ください。