昔から教えられてきた言葉に「正さより明るさ」というものがありました。なんとなく分かった様に考えておりましたが、その意味ついて深く考えることはなかった様に思います。
昨日この言葉について改めて解説していただく機会がありました。その方は正さを掲げ、正さのナイフで相手を切り刻んでいたと仰いました。つまり正さは相手を責め立てる武器だったのです。
すごくよく分かるなと共感したのですが、会社では部下に、家庭では妻や子供達にこの正さのナイフを私も突き立てていたのだなと改めて感じました。
この正さという武器で武装してしまうと、相手のダメなところしか見えてきませんし、そしてこの武器によってこちらの思い通りに相手を動かしたくなります。しかしこの正さという武器では相手は全く動かず変わることは無いのです。
だから自分にとっての正さを自身が追求するのは大変結構だと思います。しかし、それを相手に押し付けても思い通りに動くことはない。だから自分が面白がって取り組む、明るく取り組む時、ここに打開への道があるのだと教えて頂きました。
これは私にも経験がありました。何度言っても動いてくれない取引先、こちらは約束したのに「なんでやってくれないの?」と正さで責め立てます。しかし、相手の事情をお話頂くとその難しい状態をこちらが理解でき、こちらの気持ちが「責める」から「許す」に変わった途端、相手がこちらの思い通りに動いてくれた、そんなことがありました。
正さより明るさ、実践して参りましょう。