山形県酒田市と言えば、おしんの舞台・北前船で栄た町、日本三代急流一つの最上川河口がある町。鶴岡の城下町に対して酒田は商人の町とも言われ非常に活気のある地域です(でした?)。そんな町にも人口減少の影が忍び寄り、昭和30年の12.8万人をピークに現在では10万人を下回っています。
そうなると空き家問題というのが勃発し、これは日本全国で発生している訳ですが、酒田市でもその対応に奮闘しているというお話を酒田市市民部まちづくり推進課のご担当者より伺いました。
というのもアンカーズではこちら酒田市での遺品整理における一般廃棄物の収集運搬許可というものを取得し、遺品整理業務を実施しております。廃棄物(ゴミ)は市町村で分別や出し方、処理方法が違いますので、酒田市でも許可を取得しているのですが、遺品整理は空き家整理とイコールという場合も多くその実情には関心がある所です。
では酒田市には現在どのぐらい空き家があるのか、その前に空き家の定義ですが、1年以上住まれなかった・使用されていない住宅と記憶しています。この空き家、酒田市には現在2553戸あります。これは全世帯の5%に相当し、その中でもやはり市街地に集中しておりその数は全体の65%を超えます。
今後さらに増えると考えられますが、市では、空き家情報サイトの立ち上げや、自治会空き家見守り隊の結成、5年以上居住する目的で空き家を購入する移住定住者に対して購入経費の一部を補助するなどの対策を進めて参りました。
さらに昨年令和3年度に新設されたのが、昭和56年以前に建築され、3年以上空き家となっている住宅を解体する場合、解体費用の補助として上限20万円を支給する制度です。こちらはありがたい政策では無いでしょうか。庄内地方の戸建住宅の一般的な遺品整理費用が20万円から40万円ですから、20万円を解体費用の補助として得られるというのは空き家をどうするかについて考えるにあたっての大きなきっかけの一つになり得るでしょう。
その他、空き家の無料相談会が令和4年11月26日(土)午後1時から3時まで酒田市勤労者福祉センターにて開催されます。お申し込みは酒田市まちづくり推進課電話0234-26-5726まで。