会社に戻ると、一通の手紙が机の上に置いてありました。結婚式の招待状か、何かの竣工式の招待状といった佇まいの封書です。何かと思えば、先日こちらがお礼のお手紙を送った相手からのお返事でした。私は100均の便箋にボールペンでササっと書いたお礼状だったのですが、相手からは、しっかりとした封筒に季節の絵柄が描かれている素敵な便箋、そこにこの上ない達筆の筆文字で認めてありました。
中身はどんな重大が事が書かれてあるのかと、ハラハラしながら読んだのですが、私が先方に送った様な、いたって普通の文面です。普段だったら、特に重要な内容が記されている訳ではないので、暫くしてゴミ箱へということになるのだと思いますが、この封書は捨てられない、捨てる気がしない。この様に丁寧に丁寧に認められた封書が本当にありがたく、嬉しい、清々しい気持ちになりました。
肉筆の手紙を受け取ること自体少なくなりましたが、この様に筆字で素晴らしく美しい文字が並んでいる便箋を頂いたのは生まれて初めてです。私はこの便箋を額に入れて飾ろうと思います。
そして私もこの様に人に感動を与えられる手紙を書ける人間になりたいと感じました。これは単に字が上手いとか筆まめとかいうレベルではありません。人の気持ちを動かす事ができるそんな力がある手紙なのです。
今日はそんな素敵な出会い・発見をいただく事ができました。合掌